不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

人が嫌い…その心理とは|こんな場合に嫌っている

あの人が嫌い、ということがあると思う。

人に対し公平に接しようとしても、人である限り「好意の濃淡」というものはある。好ましいと思う人もいれば、そうでない人もいる。中には、「嫌い」という人もいるだろう。上手に生きるためには、自分から人は嫌わない方がいいのだが…なぜ、その人を嫌いになってしまうのだろうか。

今回は、人が嫌いな心理などについて書いてみたい。

目次

自分と違うから嫌う

自分と違う

まず、自分と違うから嫌う、ということがある。

普段の言動や考え方(価値観なども含む)、性格が自分とは違う…という人がいる。その人の言動に共感するか、と問われれば、「NO」と答える人が多いだろう。その人の考え方などを否定するわけではなくても、「共感して好意をもつか?」と問われれば、「いいえ」となるのだ。

NOで即嫌いになる、ということではないが、嫌いになる素地はある、としていいだろう。自分と同じタイプの人に好感を持つのは、「自分をわかってもらえる、認めてもらえる」、「共感してもらえる」ということがあるためだ(同じ価値観を共有している、という安心感がある)。自分と違うタイプの人には、これがないのだ。

※自分と違う人は、こちらの欲求を満たしてくれないので、嫌うということになる。

自分が承認されないから嫌う

自分と違っていても、自分が承認されるのであれば、それほど嫌うことはない。

だが、承認されなければ、自分と同じタイプの人であっても、嫌うことになる。以前の記事で、「公共の施設で、所員の対応が悪いと説教をするおじさんを見たことがある」と書いた。そのおじさんは、「自分に敬意が払われていない」と感じたため、怒ったのだろうと思う。

普通の人はいちいち説教などしないが、感じの悪い対応をされると、内心ではイラッとしその人のことを好きになることはないだろう(笑)。こちらの話に聞く耳を持たない人やあいさつを返さない人に対しイラッとすると思うが、それは「承認されていない」と感じるためだ。

人にとって自分が承認されるかどうか…というのは、大きな問題なのだ

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相手が偉そうにするから嫌う

偉そうにふるまう人を好きになる人はいないだろう(笑)。

本当に偉い人が偉そうにふるまう、ということはないので、偉そうにふるまう人は、中途半端に偉い人(?)、もしくは、偉くもないのに自分を偉そうに見せたい人、ということになる。

偉そうにする、というのは、相手にある種の圧力をかける、ということだ。圧力をかけられた方は、作用反作用の法則で、押し返そうとする。それが、嫌いになる、ということだろう。

※偉そうな奴だ…と、口に出し(嫌いを)表現することもある。

見た目で嫌いになる

相手の見た目に嫌悪感を抱き、嫌いになることがある。

見た目というのは、顔や表情、体型、ヘアースタイルやファッションを含む。それらの各要素が相まってその人の雰囲気を作り上げるが、その雰囲気が気に入らないということがある。

ファッションに気をつかう人であれば、ファッションに無頓着な人に対し、低評価を与えるかもしれない。顔の表情で言えば、全く笑顔や表情のない人は、低評価をもらいがちなのだ。

※協調性に欠ける人が、見た目で他人を嫌いになりやすい…ということもある。

妬んで嫌う

相手を妬んで嫌う、ということがある。

自分と同じレベルにいる他者が、自分より恵まれている・自分より優位な位置にいる…と感じたとき、妬みの感情が起こりやすい。たとえば、学歴が同じなのに、就職で大きな差をつけられた…となると、妬みの感情が起こる。自分より下位の他者がそうであれば、妬みは強くなるだろう。

自分より能力的に低い(と思っている)人物が、自分よりも優れた成果を上げると、イラッとするかもしれない。特に、自分が価値を重く感じることでそうであれば、妬みが強くなる。たとえば、進学、就職、昇進などキャリアに関することや、パートナー選び、もそうなるだろう。

※ここでも、協調性に欠ける人が、他者を妬んで嫌いになりがちだ。

能弁な人を嫌う

話が上手で、よくしゃべる人を嫌う、という心理がある。

その背景には、「この人は自分とは違う人だ」という気持ちや、「自分が気持ちよく話しているだけで、他者に対する配慮に欠けるな」という気持ちがある。また、確信と自信を持って話す人のことを「上から目線だな」、「偉そうで鼻につくな」と感じることもあるだろう(笑)。

さらに、その人が「自分ができないことをしている」ということで、妬む気持ちが生じることもある。自分が上手く説明できないことを上手に説明したり、言い訳ととられないような巧妙な言い訳をして窮地を凌ぐ様を見せられると、上手いなと思いつつ妬ましいと思うこともある。

※能弁でない人が能弁な人を嫌う、というパターンだ。

相手が自己中だから嫌う

相手が自己中心的で嫌いになる、ということがある。

自分の快楽や都合のために、ルールやモラルに反する行動をする…という人をみれば、イラッとすることがある。具体的には、(日常では)ゴミやタバコのポイ捨てや騒音問題などいろいろあるだろう。飲酒運転をする(報道で知っただけの)見ず知らずの人に怒りを覚える、ということもあるかもしれない。

コミュニケーションでも、人の話を聴かず、自分の話ばかりする、という人にはイライラする。こちらの話の腰を折ったり、否定する、話題を盗む、という人にはイラッとするだろう。この種の嫌いは、相手の問題だと思いがちだが、劣等感の高低がこの嫌いの感度に影響することがある。

※劣等感を強く持っている人は、この嫌いの感度が高いのだ。

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まとめ

今回は、人が嫌いな心理などについて書いてみた。

今回の記事で書いたのは、1)自分と違うから嫌う、2)自分が承認されないから嫌う、3)相手が偉そうにするから嫌う、4)見た目で嫌いになる、5)妬んで嫌う、6)能弁な人を嫌う、7)相手が自己中だから嫌う、の7つだ。多くの嫌いのケースが、この中にあるだろう。

自分が相手を嫌いになるのは、相手の問題だ…と思いがちだが、自分の感度の問題もある。狭量だったり、協調性に欠けたり、劣等感を強く持っていれば、嫌いの感度が高くなり、人を嫌いやすくなる…ということがある。人を嫌いになったときは、そのことを考えてみるといい。

今回の記事:「人が嫌い…その心理とは|こんな場合に嫌っている」