不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

すぐに否定する人の心理と特徴6つ

何かというと、すぐに否定する人がいる。

否定の接続詞から入ることが、クセになっている人もいる。実際に会話の中で否定してみるとわかるが、そうすると(誤解だが)自分が相手の上に立ったような気分になる。後で述べるが、心の安定を得る、ということになる場合もある。このある種の快感が、クセになるのだろう。

今回は、すぐに否定する人の心理と特徴について書いてみたい。

目次

すぐに否定する人がいる

否定する人

会話において、否定したがる人がいることは事実だ。

そのタイプの人は、「いや」、「しかし」、「だけど」、「でも」、「けれども」という逆接の接続詞を使って会話を始める。「というか(ていうか)」、「そうだけど」、「それでも」、「それにしても」という接続詞も使いがちだ。また、「そうかな?」と否定して、話し出す人もいる。

否定癖がなおらない

相手に否定から入られると、やはり嫌な気持ちになる。

すぐに否定する人でも、そのことは知っているはずだが、それでも否定癖がなおらない。自分が損をする、とわかっていても、否定してしまうのだ。その背景には、何らかの理由があるはずだ。

 

他人を否定する人の心理と特徴

相手のことが嫌い

相手のことが嫌いであれば、相手の言葉を否定したくなる。

そもそも、嫌いな相手の話に真摯に耳を傾けよう…とする人は多くない。できれば話を聞きたくないし、声も聞きたくない、顔も見たくない…となるのが普通だ。その場で、黙ってすむのであればいいが、何かを言わなければいけないとなると、自然に否定する言葉が出てくるだろう。

また、自分が相手を嫌うと、相手からも嫌われる。嫌いな相手に真摯に話そうという人はいないので、会議などの場では、嫌いな相手を無視して話をしようとする。自分が無視されると、ますます相手のことが嫌いになり、相手をやり込めてやろう…という気持ちが大きくなるものだ。

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極度の負けず嫌い

極度の負けず嫌いであれば、否定したくなる。

負けず嫌いであれば、勝ち負けにこだわる。なので、自分の意見を引っ込めて、相手の意見にしたがおうとはしない。相手の意見の方が優れている場合でも、熱心にあら探しをする。相手にマウントしたい、という気持ちが強いので、とにかく相手を否定しようとしてしまうのだ。

さらに、自分の非や誤りを認めたくない、という気持ちがあるので、相手の非や誤りにしたい…となる。結果、相手の否定につながるのだ。負けず嫌いの人には、「自分が正しいことを証明したい」という気持ちもある。この気持ちも、下手すれば相手の否定につながるだろう。

悪目立ちしたい

悪目立ちしたいので、否定する…という人もいる。

もちろん、本人は悪目立ちだとは思っていないが、多少そうでも目立つ方が勝ると考える。

まず、何も話さず黙り込むよりは、何か話した方がいいと考える。そして、自分は批判や否定が得意だから、そうしてしまう…ということだ。「何か話した方がいい」というのは決して間違いではないが、話す内容・姿勢に間違いがあるのだ(笑)。

自己顕示や自己をアピールすることは、必ずしも悪いことではない。そうしないと、その他大勢に埋もれてしまい、日の目を見ることができない…ということもある。だが、否定で目立とうとするのは、(確かに一時的な効果はあるのだが)本筋から外れたやり方だと思う。

※否定を自己顕示に使うのであれば、限定的に使うべきだ。

相手に嫉妬している

嫉妬心があると、相手を否定したくなる。

自分が怖くてなかなか行動できないとき、のびのびと自由に行動している人を見ると、嫉妬心が湧いてくるかもしれない。「くそ~あいつは何だ」ということになるのだ。そして、行動するデメリットをあげつらい、相手の行動を否定したくなる。嫉妬で認知の歪みが生じてしまうのだ。

嫉妬すると、相手のことが嫌いになることもあるだろう。相手と距離を取りたい、コミュニケーションを取りたくない…と思うこともある。また、嫉妬する自分を嫌いになることもある(自己嫌悪だ)。こういう「嫉妬⇒嫌い」というネガティブな気持ちが、相手の否定につながるのだ。

心の平安を得たい

心の平安を得たいから否定する、ということがある。

イソップ寓話の「すっぱい葡萄」の話だ。キツネが美味しそうな葡萄を見つけ、必死でとろうとジャンプするが、葡萄まで手が届かずとることができない。最後にキツネは「どうせこの葡萄は、すっぱくてまずいだろう」とし、(葡萄を否定して)その場を立ち去る、という話だが…

私生活では、交際(結婚)できなかった異性、ビジネスでは、届かなかった会社での地位や逃した契約や顧客…ということになるだろうか。それらの粗を探して、否定することができれば、心の平安を得ることができる、ということだ。否定は簡単にできるだけに、始末が悪い(笑)。

自分に自信がない

自分に自信がなければ、否定しやすくなる。

相手や相手の話を否定することで、自信のなさを隠そうとか、空威張りをしてごまかそう…としてしまうのだ。相手が自分よりも優位に立ちそうだな、嫌だな…と思えば、否定などで対抗しようとする。自分に自信がないので、とりあえず否定や自慢、空威張りしか対抗する術がないのだ。

他人へのダメ出し、否定は、自分へのダメ出し、否定だと思った方がいいかもしれない。自分を尊重することができなければ、他人も尊重することができない…ということがある。それと同じことで、自分へダメ出ししているから、他人へもダメ出ししてしまうのだ(自信のなさは罪だ)。

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すぐに否定する人の心理と特徴 - サマリー

まとめ

今回は、すぐに否定する人の心理と特徴について書いてみた。

今回の記事書いたのは、1)相手のことが嫌い、2)極度の負けず嫌い、3)悪目立ちしたい、4)嫉妬している、5)心の平安を得たい、6)自信がない、の6つだ。

悪目立ちしたい、というのは、アピールしたいと思って行動すると、残念ながらそうなってしまう…ということだ。

最後に、否定しがちな人を攻略するヒントを書いておこう。

知り合いに何でも否定から入る人がいた。ある人がこの人に、ある商品のチケットを買ってもらおうと一計を案じた(普通に依頼しても買ってもらえない)。それは、ストレートに「チケットを買ってもらえませんか?」ではなく、「チケットを買う気なんてありませんよね?」と言うことだった。

結果は、その言葉が否定され、1枚売れたのだった(笑)。

今回の記事:「すぐに否定する人の心理と特徴6つ」