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会話に「間」がある…沈黙を入れる人の心理

どんな会話にも「間」がある。

相手と会話が上手くいっている、と感じるときはあまり間を感じないが、間はあるものだ。

それが心地よいものになっているため、感じないだけの話だ。一方、会話が弾まない…というときは、会話の間を「変な間」と認識してしまう。そして、この人とは合わないな…と思ったりする。

今回は、会話の「間」とそれを使う人の心理について書いてみたい。

目次

会話の「間」とは

会話の変な間に困惑する女性

会話では、「間」が生じる。

数秒の間であっても、当人にとっては、結構長く感じるものだ(笑)。

間には「変な間」、「居心地の悪い間」というものがあって、そういう間があると、どう対処していいのかわからない…ということになる。そんなときは焦って、変なことを言うこともある。

これとは別に、会話の間には、話し手が意図して作る「間」もある。

 

沈黙を入れる人の心理

聞き手の関心が別にある…と思う

聞き手の関心が(こちらの話とは)別にある…と思うと、間を入れる。

プレゼンでは、「聞き手にインパクトを与える絵面」というものがある。そういうものを聞き手に見せると、聞き手の関心はこちらの話ではなく、その絵面(写真やグラフなど)の方に向かう。

そんなときは少し間を入れて、聞き手の関心がこちらの話に戻ってくるまで待つ。

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こちらに注目してほしい

こちらに注目してほしい、大事なことを言いますよ、というときに、間を入れる。

会話中、プレゼン中に間を入れると、聞き手は「どうしたのかな?」と思う。わたしは、よく生の将棋の解説を視聴するのだが、軽く視聴していても、沈黙があると「ん?」と注目してしまう。

沈黙というのは、真空かブラックホールみたいなもので(笑)、人の関心を引き付けるのだ。その間の性質を利用して、間の取り方がうまい人は、大事なことを言う前に間を入れたりするのだ。

教師が私語に勤しむ生徒の注目を得るために、間を入れることもある(笑)。

困ったな…と思う

困ったな…と思うと、沈黙してしまう。

たとえば、答えたくない質問をされると、沈黙で返したくなる。受けたくない仕事を依頼されても、「う~ん」と沈黙してしまう。つまり、NOと明言するかわりに間を使っているのだ。

間はクッションの役割を果たし、それとなく相手にNOを伝える、という意味を持つ。なので、答えに窮して黙り込むことがあれば、沈黙を利用して相手に否を伝える、ということもある。

※相手の間は、NOという意味かもしれない(笑)。

じっくり考えたい

考えるために間をとる、ということもある。

内向的なタイプの人に多いと思う。このタイプの人は、相手の話に対し、当意即妙に返す、というタイプではない。一度、自分の中に取り入れ咀嚼してから返す、という時間のかかるタイプだ。

なので、どうしても「長い間」ができやすくなり、テンポの速い会話についていけないこともよくある。複数の会話等では、適切なタイミングでカットインできない、ということになりがちだ。

※だからダメだ、ということではない。それも個性になる。

相手に話をしてもらいたい

相手に話をしてもらいたいと思えば、間をとるだろう。

会話の間には、相手に「促す」という意味もある。「今はあなたが話をするターンですよ」、「さぁ話してください」ということだ。軽く相手にプレッシャーをかけ、話を促す、ということだ。

先に内向的な人は、「相手の言葉を咀嚼してから返す、時間のかかるタイプだ」とした。そのことを知っている人は、長く間を持てる。沈黙が続いても、焦らず相手の言葉を待つことができる。

※相手が考える人の場合は、(焦りは禁物で)十分な間を取ってじっくり待ちたい。

 

相手の反応を確認する

相手の反応を確認したい

自分の話に対する相手の反応を確認したい、ということで間を入れる。

話をするときは、自分の話を相手が理解しているのかどうか、ということが気になる。また、自分の話に対しどんな感情を持っているのか(賛成なのか反対なのか)、ということも気になる。

興味を感じているのか、そうでないのか…ということもあるだろう。そこで、間を入れて相手の反応を確認するのだ。相手の反応は、表情や仕草など、ボディランゲージで大体わかるものだ。

間のとり方のうまい人は、間を利用して相手の反応を汲み取る。

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やりすぎは禁物…

余談になるが、 間を利用して相手の反応を汲み取るのはいいが、やりすぎは禁物だ。

以前、対面で営業らしきものをかけられたことがある。そのときのセールスマンが、セールストークをしたあと、いちいちこちらの顔を覗き込んでくるのだ。何か質問をしてこちらの顔を見る、ということであれば自然だが、そうではないのでどう反応していいのか困ってしまった(困惑)。

なので、(やるときは)聞き手に負担をかけないように、自然な形でできればいい。

 

会話に「間」がある - サマリー

まとめ

今回は、会話の「間」とそれを使う人の心理について書いてみた。

1)聞き手の関心が別にあると思う、2)こちらに注目してほしい、3)困ったなと思う、4)じっくり考えたい、5)相手に話をしてもらいたい、6)相手の反応を確認したい、の6つだ。

コミュニケーション能力を1ランク上げたければ、「間」を上手く使うことを考えればいい。

特に、(やりすぎはダメだが)間を使って相手の反応をうかがう、という方法は有効だと思う。たとえば、相手が理解していなければ、やさしく言い換える、という会話ができるためだ。

今回の記事:「会話に「間」がある…沈黙を入れる人の心理」