不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

自分を責める人の特徴8つ - 自分をいじめる心理とは

自分を責める人がいる。

たしかに、比較的大きな失敗をしたときなどは、自分を責めたくなる。

そんなときは、「覆水盆に返らず」だが、後付けで「あのときあそこをこうしていれば…」と思うことはある。だが、この後悔のような感情が行き過ぎると問題になる。自分をひどく傷つけてしまったり、前へ進む際の足枷になってしまうためだ。

今回は、自分を責める人の特徴について書いてみたい。

目次

評価を気にする

後悔の念に駆られ自分を責める人

自分を責める人は、自分の評価を気にする人である。

たとえば、自分の言動が不適切であり、相手を傷つけてしまったかも…というシーンがある。

そんなときは、「自分のバカ~」となるが、1)不適切な言動をしたこと、2)それにより相手を傷つけたこと、3)その結果、相手の自分に対する評価が落ちたこと、により、そうなるのだ。

2や3を強く感じる人は、より強く「自分のバカ!」となる。

自分に自信がない

このタイプの人は、自分に自信がない。

たとえば、コミュニケーションに自信がない、としよう。そのことは自分でもわかっている。

自信がないがゆえに、自分とコミュニケーションを取った人は、不快になったのではないだろうか…、相手が期待する受け答えができなかったのではないだろうか…などと不安に思う。

そして、自分の至らなさ(コミュ力の欠如)を責める、ということになる。

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敏感な気質である

自分を責める人は、敏感・繊細で反応が強い、という気質を持っている。

だから、自分の不適切な言動で相手を傷つけてしまった…と感じると、(気持ち的に)居ても立っても居られなくなり、自分を責めてしまう。※自分を責めることぐらいしかできることがない。

自分を責めることで、相手の痛みを感じようとする。相手の痛みを自分のものとすることで、自分の気持ちの安定を取り戻そうとする。これでおあいこだから、許してください…ということだ。

マイナスに対する感度が高い

マイナスに対する感度が高い、ということもある。

マイナスに対する感度が高いので、マイナスの事象をどんどん収集してしまう。

そのこと自体は、生存本能から来ることなのかもしれない。危害の可能性を素早く察知して、逃げるなり何なり対応をすることが、生き残ることにつながるためだ。だが、それが過ぎると過剰なストレスになり認知がゆがむ。認知がゆがむと、自分に対し刃を向けることになりかねない。

評価を上げたい気持ちが強い

このタイプの人には、自分の評価を上げたい…という気持ちが人一倍ある。

他人との比較の中で生きる人であり、常に自分の(相対)評価を気にするのでそうなるのだ。

自己評価が高くないので、他人の自分に対する評価を(見せかけでもいいから)吊り上げることで、バランスを取ろうとするのかもしれない。だがそうしても、中長期的には無駄なことだ。

自分を好きにならない…と決めている

自分を責める人は、自分のことを好きにならない…と決めている。

そう決めているのであれば、自分を責めていたぶることに合理性が出てくる。

なぜ、深層心理でそう決めているのか…というのが問題だが、

自分の欠点を過大評価したり、過去の大きめの失敗を何度も反芻したり、自分が人から嫌われたことを特に高く評価したり…ということから、(自分ではあるが)こんな奴は嫌われて当然だ、自分も好きではない…ということになるのかもしれない。※自虐的な気分になるのだろう。

失敗を引きずりやすい

自分を責める人は、失敗を引きずりやすい。

たとえば、キャリアにおける失敗がある。高校・大学入試に失敗した、やむを得ず(入りたくなかったけれど)入れる学校に入ってしまった、就職に失敗した、転職に失敗した…などのことだ。

こういう失敗があると、「もはや取り返しがつかない…」と強く落ち込み、その強い情動のために、(刻印されたかのように)いつまでも嫌な記憶として、シーンが記憶に残り続けてしまう。

なので、自分が大きいと感じた失敗をとことん引きずってしまう。

完璧主義である

完璧主義だと、自分を責めやすくなる。

自分が犯したミスを許せないのだから、当然のことだろう。

また、完璧主義だと、(極端にいえば)なんでも自分でやらないと気が済まなくなり、仕事を抱え込んでしまう…ということになりがちだ。本来であれば、仲間に任せればいい仕事を自分が抱え込むことになるので、肉体的にも精神的にも大変になる。

さらに、完璧主義を採用すると、自分に対してもそうだが、他人に対しても厳しくなる。その結果、人間関係がおかしくなり、場合によっては嫌われる、鬱陶しく思われる…ということになる。

このような自分を取り巻く状況の悪化も、自分を責めることにつながるのだ。

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自分を責める人の特徴 - サマリー

まとめ

今回は、自分を責める人の特徴について書いてみた。

今回の記事で書いた特徴は、1)評価を気にする、2)自分に自信がない、3)敏感な気質である、4)マイナスに対する感度が高い、5)評価を上げたい気持ちが強い、6)自分を好きにならない…と決めている、7)失敗を引きずりやすい、8)完璧主義である、の8つだ。

自分に自信がないから自分の評価を気にする、敏感だからマイナスに対する感度が高い…というように、原因 ⇒ 結果の因果関係らしき特徴もある。

この場合は、原因の方に目を向ければいいだろう。先天的な気質に起因するものは(ある意味)仕方がないが、それでも対策はある。たとえば、マイナスに対する感度が高いのであれば、プラスに対する感度も上げてバランスをとればいいのだ。

また、完璧主義は自分の経験からも捨てることができる、とわかっている。

今回の記事:「自分を責める人の特徴8つ」