不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

自分に自信がない…がダメな理由

自分の自信のなさを克服したい、と思う人も多いだろう。

自分に自信がないことは、好ましくないことである…と感じるためだ。

だがその前に、そのことが「ダメな理由」について理解しておきたい。克服したければ、そのダメさ加減をしっかり理解しておいた方がいいのだ。直感的には、ネガティブだからダメ、人と比較して自分を評価するから…、仕事などで成功し難いからダメ…という理由が思い浮かぶ。

今回は、自分に自信がない…がダメな理由について書いてみたい。

目次

自信とは

まずは、自信の意味から見ていこう。

自信とは、自分の能力や価値などを信じることだ。

そこから、自分の考え方は正しい。正しい考え方に基づく行動は正しい、と信じることができる。

一方、自分に自信がないとは、自分の能力や価値に疑いを持つ、ということだ。そこから、自分の考え方は間違っているのでは、自分の行動は間違っているのでは、自分には無理、きっとできないだろう…と、自分を信じきれない状態を作り上げる。

※行動の最中にこういう状態になってしまうと、パフォーマンスが低下し失敗しやすくなる。

自分に自信がない

自分に自信がない…という人は、イメージ的にどういう人だろうか。

昔の漫画だが、パーティで不思議な山の頂上を目指す、というエピソードがある。

その山の存在は謎に包まれており、存在するかどうかもわからない…という不思議な山だ。

おのおのが、登山に必要な体力も登攀技術もあるメンバーだったが、山頂に到着できるメンバーと途中で脱落するメンバーに旗色が鮮明に分かれた。前者は、自分が山頂を極めることに全く疑いを持たなかったメンバーであり、後者は疑いを持った(山の存在を疑った)メンバーだった。

後者は、体力や登攀技術といった能力がありながら、信じることができなかったため(疑いを抱いた時点で)奈落へ落ちてしまった。この後者が、「自分に自信がない」という人にあたる。

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中身がなくても…

中身がなくても、自信があればなんとかなる。

話し方次第で、内容があるように見せることができるのだ(笑)。

彼はこのプレゼンで「たとえ中身がなくても、話し方次第で中身があるように見せることができる」ということを伝えようとしている。もっと言えば、「自信と技術があれば、中身がなくてもなんとかなる(薄い内容でも、おもしろくすることができる)」ということを伝えようとしている。

※たとえ技術があっても、確固たる自信がなければこうはできない。

 

自分に自信がないと…

欠点に注目する

自分に自信がないと、自分の欠点に注目しがちになる。

もちろん、自分の欠点を直視し、それを改善する努力はすればいい。

だが、欠点ばかり気にしていると、自分の美点を見過ごすことになり、そこを伸ばす努力ができなくなる。また、欠点を改善しても、欠点がなくなるということはないので、一生欠点を見て思い悩む、ということになる。美点を見過ごし欠点に悩んでいたのでは、能力があっても成功しない。

自己評価が低くなる

自分に自信がないと、自己評価が不当に低くなる。この現象は「詐欺師症候群」と呼ばれる。

自分が高く評価されたとき、その人は「自分のことを見誤っている…」と感じたことがないだろうか。

たとえば、学業でオール5を取っていてもそう感じることがある。

人より(いろいろ犠牲にして)たくさん勉強しているからそうなっただけ、他の子が運動やコミュニケーションに使う時間を勉強に振り向ければ、あっという間に追い抜かれるだろう…。自分はギリギリで5を取っただけ。才能があるわけではない…などとして、自己評価を下げるのだ。

保守的になる

自分に自信がないと、保守的になり新しいことができなくなる。

仕事であれば、自分ができそうな仕事やこれまでやったことのある仕事のみをやろうとする。

成長する人は、まず「できません」とは言わない。そう言うことで、相手(上司など)を失望させる、自分の評価を下げることになる、自分の成長の機会を逃すことになる、と知っているためだ。

自分に自信がないと、この「成長する人」には決してなれないのだ。

余計な天井を設ける

このタイプの人は、自分に余計な天井を設けている。

ここまではできるが、ここからはできない、という線引きをしている。しかも、保守的に線引きをしている。

そうするとどうなるかと言うと、受かる学校しか受験しない、受かる会社しか志望しない、付き合えそうな相手だけをターゲットにする、自分が確実にできる仕事しかしない、という縮んだ行動につながる。

結果的にあそこに天井があった、ということでいい。何も自分から天井を設けて縮む必要はない。

行動できなくなる

自分に自信がないと、リスクに敏感になり行動できなくなる。

自分の行動は間違っているのではないか、合理的な裏付けが取れるまで待とう…となるのだ。

時間が無限にあるのであれば、それでもいいだろう。だが、有限の時間の中では、行動を起こし試行錯誤する中で網を絞り、そこで合理的な裏付けを求める、という形がいいだろう…と考える。

何もせずチャンスをじっと待つよりは、行動してチャンスを得る、という形の方がいいのだ。

行動できる人を…

自分が行動できないので、行動できる人を嫉妬から叩こうとする。

叩く理由は何でもいい。たとえば、考えなしで行動する、勝手に動いて人に迷惑をかける、何かと出しゃばってくる、とにかくうざい、言動や付き合う相手がころころ変わる、能力がないのに手を挙げる、身の程を知ったらどうか…など。

人の足を引っ張るようでは、自分の足も引っ張られるし、自己の成長もないだろう。

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自分に自信がない - サマリー

まとめ

今回は、自分に自信がない…がダメな理由について書いてみた。

今回の記事で書いたのは、1)自分の欠点に注目する、2)自己評価が低くなる、3)保守的になる、4)余計な天井を設ける、5)行動できなくなる、6)行動できる人を叩く、の6つになる。

自己評価を低下させリスクを嫌えば行動できなくなり、成果を得ることもできなくなる。

最初に漫画のエピソードの話をしたが、思考実験をしても同じ結果を得ることができる。

体操で使う平均台は幅10cm、長さ5mだそうだが、高さが「0」であれば渡れる可能性が高い。だが、高さが5mになると渡れる可能性が低くなる。自分の能力を疑い、その高さでは「渡ることができない」とするためだ。台の高さと自信・成功率の間には、反比例の関係があるはずだ。

※やや難しめの作業をする際、自分の能力を疑うと目に見えてパフォーマンスが落ちる。

今回の記事:「自分に自信がない…がダメな理由」