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根拠のない自信を持つ|この自信を活用すればいい

根拠のない自信と聞いて、何を思うだろうか。

わたしは以前の記事で、この自信は根無し草のようなもので、そんな自信はあっと言う間に打ち砕かれるだろう、と書いたことがある。3年以上前に書いたことだが、当時とはこの自信に対する考え方が変化している。

今回は、根拠のない自信を活用すればいい、ということを書いてみたい。

根拠のない自信は

根拠のない自信をたとえれば、<返す必要のない負債>になる。

借金は、返済義務のある普通の借金でも必ずしも0がいい、ということではない。

※必ずしも無借金経営がいい、ということではない。

会社にある程度借金がある、というのはごく普通のことだ。無借金経営の会社の方が少ないだろう。その借金を(利払いの負担以上に)有効に利用できるのであれば、借金をした方がいいのだ。

根拠のない自信は、返済義務のない借金なのだから、ある程度まではすればいいのだ。

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根拠のない自信の利点

ポジティブになる

根拠のない自信を持つ人は、ポジティブだ。

このタイプの人には、「明るい」というイメージがある。

※自信があるからポジティブなのか、ポジティブだから自信があるのか…まぁ前者だろう。

その理由だが、自信によりダウンサイドをカットできる、ということがある。たとえば、「自分はだめだ…」、「自分にはできない…」というネガティブな感情をカットすることができるのだ。

※ネガティブな感情をポジティブな感情で打ち消すことができる。

行動できる

この自信を持つ人は行動的だ。※結果、試行回数が多くなる。

自分はできる、受け入れられる、と思っているのだから、行動のハードルが下がりしやすくなる。

このブログを始める前に、「わたしが書いたものを読む人がいるのだろうか…」と思い、始めることを躊躇した時期があった。もし、わたしに根拠のない自信があれば、数年を無駄(?)にすることはなかったと思う。

※根拠のない自信があれば、不安を打ち消し踏み込んで行くことができるのだ。

やるべきことに集中できる

やるべきことに集中できる、ということもある。

自信がなければ、行動に伴うリスクのことを考えすぎてしまう。

もちろん、リスクのことを考えることは悪いことではない。だが、過度にそうすると、不安が大きくなり、やるべきことに集中できない・リソースを使うことができない、という問題が生じる。

自ら生み出した不安の対応に、限られたリソースを使うはめになるためだ。

評価してもらえる

根拠のない自信が適切な範囲に留まっていれば、他人に評価してもらえる。

自信がある人に魅力を感じる人は多いと思う。

自信のない人から見れば、自信のある人はまぶしく見える。いつも堂々としており、はきはきと歯切れよく話す。自分にないものを持っているな…として、評価する人もたくさんいるだろう。

※特に、相手が異性の場合は、素直に評価するのではないだろうか。

引き寄せがある

この自信を持つ人には、運を引き寄せるちからがある。

引き寄せといっても、オカルト的なことではなく、理に適ったものだ。

チャンスを得るためには、試行回数と人に評価されることが必要になる。根拠のない自信を持てば、両方を得ることができる。失敗してもめげずに行動できる、試すことを続けることができる、という能力は、成功に必要な大きな能力になる。

※自信のない人は、リスクを避けようとするため、試行回数が少なくなる。

 

根拠のない自信の欠点

よく思われないことがある

根拠のない自信が肥大すると、人によく思われなくなってしまう。

※自信があるのはいいことだけれど、中身が伴っていないな…と思うことがある。

最初に、この自信は<返済義務のない借金>としたが、借金の多すぎる会社(負債比率がとても高い会社)というのは、信用されない。実体がとぼしいのではないか…と思われることもある。

これと同じで、<根拠のない自信比率>が高くなりすぎると、問題が生じるのだ。

※この場合は、実力が伴わないために「うざいやつだ…」という評価になる。

 

自信を失ったときに…

自信を失ったときに

自信を失ったときは、根拠のない自信を入れた方がいい。

自信を失ったときは、根拠のある自信(たとえるなら自己資本)を失ったときだ。

自己資本を失えば、バランスシートが縮小し、全体として萎縮する…という形になる。これではまずいので、根拠のない自信という借金をして萎縮を防ぐといい。必要なときは、借金をすればいいのだ。

根拠のある自信でも揺らぐ

根拠のある自信は強固だろう…と思うが、必ずしもそうではない。

このブログでは(削除した記事を含め)600記事以上書いているが、「書くことに自信があるか」と問われれば、イエス&ノーになる。自信があるときもあれば、なくなるときもあるのだ。

だから、自信を失い自己資本が減ったな…と思うときは、借金で補うようにしている。

※根拠なく、「自分なら書ける」、「自分なら書けて当然だ」としている(笑)。

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根拠のない自信を持つ - サマリー

まとめ

今回は、根拠のない自信を活用すればいい、ということを書いてみた。

以前は、根拠のない自信=根無し草、だと思っていたが、やや考えを改めた。

今は、この自信には大きなメリットがあるので、適切な範囲で使えばいい、と考えている。

そのメリットだが、1)ポジティブになる、2)行動できる(試行回数を増やすことができる)、3)やるべきことに集中できる、4)評価してもらえる、5)引き寄せがある、の5つになる。

まだ若くて自分のバランスシートが小さい、という人は、<根拠のない自信比率>を高めることでバランスシートを大きくしてもいいのかもしれない。その方が、成長が早くなる可能性がある。

※ただし、大きくしすぎると、「何だこいつは…」となるので、さじ加減には注意したい。

自信を失ったときは、自己資本が目減りしたときでもあるので、根拠のない自信で補いたい。鏡の前に立ち、「お前ならできるはずだ!」、「あなたならできて当たり前だよ!」とすればいい。

わたしたちは、返済不要の借金を自由にできるのだから、それを有効に使えばいいのだ。

今回の記事:「根拠のない自信を持つ」