やる気のでない仕事をどうすればいいのか
いつ何時も「やる気のでない仕事」というものがある。
会社員でもフリーランスでも、自分の属性にかかわらずそういう仕事が常にある。
その種の仕事をどう取り扱えばいいのだろうか。
一概に「やる気のでない仕事」といっても、中には緊急度が低いだけで重要度が高い仕事があったりする。そのタイプの仕事を疎かにすると、将来の成果をも疎かにすることになる。現在の重要な仕事というのは、(緊急度が低くても)しっかりと将来に繋がっているためだ。
今回は、やる気のでない仕事をどうすればいいのか、について書いてみたい。
目次
やる気のでない仕事がある
どうしても「やる気のでない仕事」というものがある。
わたしの場合は、重要度が高くても緊急度が低くなると、その種の仕事になる。
そんなときは、将来、必ず役に立つとわかっているが、「もう少し先でもいいだろう…」と考え、先延ばしにしてしまう。自分的に緊急度が低いと感じると、やる気というものがでなくなるのだ。
※そのときの仕事は、当然だが「あまり好きではない仕事」ということになる。
自分がやる仕事ではない…
自分がやる仕事ではない…と感じると、「やる気のでない仕事」になる。
会社員時代の話だが、上司から部署で使う消耗品の管理をするように指示されていた。
当時のわたしは、この仕事を「自分がやる仕事ではない」と思っていた。他の部署では同じ仕事を一般職の人がやっていたため、「どうしてこの部署では、自分がやらなければいけないのか…」と思っていた。
こう感じてしまうと、当然その仕事は「やる気のでない仕事」になってしまう。
もうひとつのリストを作る
とりあえず、手持ちの仕事をリスト化して見えるようにしよう。
そして、「緊急度」と「重要度」を考慮し、優先順位をつける…というのがセオリーだ。
その後、リストの上位の仕事からとりかかる。だが、これだけでは「やる気のでない仕事」に手を付けることができない。その種の仕事は、いつまでたってもリストの下位に低迷し、上位に浮上してくることがないためだ。
その状況を打開するため、別に「やる気のでない仕事」だけのリストを作る。そして、同じように緊急度と重要度を考慮し優先順位をつけ、そのリストの上位の仕事にとりかかるようにする。
そうすると、そのリストの上位にくる「やる気のでない仕事」に手を付けやすくなる。
リストは目につく場所へ
作成したリストは、すぐに見ることができるようにしておく。
そして、1日1回は目を通す。定期的にリストのメンテナンスも必要になるだろう。
いつも見ていると記憶するし、記憶し寝かせておくことで、優先順位がはっきりしてきたり、やらなくていいことがわかってきたりする。だから、どんな形態でもいいがリストを作り、1日1回は目を通し考える、ということが大事になる。
※リストを作るだけでは意味がない。活用しなければいけない。
細分化して少しでもやる
仕事を細分化し、ほんの少しでもいいからやる、という方法もある。
難易度の高い仕事や嫌いな仕事をやるときにも使える方法だが、仕事を極限まで細分化する。
たとえば、分厚い資料を読んで内容を理解しなければいけない、という仕事であれば、その資料の確認だけでも仕事にする。全部で何ページあるのか、目次がどうなっているのか…という確認だけでも仕事にする。
仕事に着手するまでにある心理的なハードルを極限まで下げる、ということだ。
他の人にその仕事を任せる
ほかの人にその仕事を任せる、という選択肢も考慮すべきだ。
先に述べたわたしの例だと、わたしが上司にかけあい「ほかの部署では、同じ仕事をチーム全体の業務を効率化するために一般職の人がやっています」、「うちの部署でもそうしたらどうでしょうか」と提案すればよかっただけの話だ。
※自分がやる仕事ではない…などと感じながら、嫌々仕事をするようではだめなのだ。
上司が「そのとおりだ」と思えば、自分の仕事は他人に移る。いや、「別の意図があり、意図的にお前にやらせている」、「その仕事に一番ふさわしいのはお前だよ」ということであれば、「自分は思い違いをしていた」、「自分がやる仕事なんだな…」と納得して、その仕事をすればいい。
とにかく、不満を募らせて仕事をするより、現状を打開する行動をしてみることだ。
しないという選択肢もある
「やる気のでない仕事」をしない、という選択肢もある。
重要度が低ければ、そもそも「しなくていい仕事」である可能性がかなりある。
先に、「やる気のでない仕事」だけのリストを作る、としたが、そのリストの下位に低迷する仕事は、そもそも「しなくてもいい仕事」である可能性が高い。やらないよりはやった方がいいのだろうが、効果は小さい…という仕事だからだ。
当然ながら、すべての仕事をしなければいけない、ということはない。
まとめ
今回は、やる気のでない仕事をどうすればいいのか、について書いてみた。
その種の仕事の中には、比較的どうでもいい仕事から、緊急度が低いだけで重要度が高い仕事がある。後者の仕事を取りこぼすと、将来の成果をも取りこぼすことになる。だから、対応を間違えてはいけない。
今回の記事で書いたのは、1)もうひとつの(裏の)リストを作る、2)毎日そのリストをチェックする、3)仕事を細分化して少しでもやる、4)ほかの人にその仕事を任せる、5)しないという選択肢を考える、の5つになる。
重要度の高い仕事をする、ということは、将来に向けて(費用対効果の良い)賢明な投資をしていることに等しい。だから、「やる気のでない仕事」の中からその種の仕事を引き上げて、取り組むようにしたい。
そうするためには、どうすればいいのか…と、自分でも考えてみてほしい。
今回の記事:「やる気のでない仕事をどうすればいいのか」