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人生の岐路で正しい選択をする方法6つ

人生の岐路に立ったとき、選択を迷うということがある。

たとえば、進学や就職、転職する(転職するかどうかの選択も含む)…という場面だ。

あとから考えれば、どちらを選んでもやりようはあった…と思うものだが、そのときは、その選択で人生の成否が決まる…ぐらいに思う。また、その後が上手く行かず、選択を誤ったと思えば、「人生を失敗した」ぐらいに思うものだ。

今回は、人生の岐路で正しい選択をする方法について書いてみたい。

 

人生は選択の連続…

選択はむずかしい

人生は選択の連続で成り立っている。

たとえば、わたしたちは日々の仕事でも選択をしている。

どの仕事をいつやるか、には2つの選択がある。「どの仕事をやるのか」、「いつやるのか」の2つだ。この場合は、緊急度の高い仕事を先にやる、あるいは、重要度が高く困難な仕事を最も集中できる時間帯にやる、というのが正解だろう。

 

 

 

緊急度というのは比較的わかりやすい。締め切りがあるためだ。

一方、重要度はわかりにくい。考慮すべき時間軸が長くなるためだ。5年、10年先を見て、何が重要なのか…と考えて順位付けする必要がある。この作業はかなりむずかしい。また、その重要度にしたがって日々仕事をする、ということもむずかしい。

人生は選択の連続だが、常に正しい選択をすることは不可能だ。

 

正しい選択をする方法は

情報をよく集める

まずは、情報を集めなければはじまらない。

先日、「片方の耳が聞こえなくなる」という経験をした。

よくある気圧の変化で耳が変になる、という状態を超えていたので、調べることにした。

そうすると、突発性難聴の疑いがあり、その場合は放置すると聴力が落ちたまま回復しない、ということがわかった。さすがにこれはまずい…ということで、急遽病院に行くことを優先順位のトップにし、次の日の朝一番で病院に行った。

知らなければ損をする、ということは、世の中にたくさんある。だから、<自分は知らない>という前提で情報を集めたい。特に、なまじっか知っている…という状態は危ないので、注意した方がいい。

ただし、情報の集めすぎは非効率になるので、見極めが必要になる。

参考:情報を集めることには落とし穴がある

優先順位を明確にする

優先順位を明確にしておけば、選択をしやすくなる。

あなたにも、<ゆずれるもの>と<ゆずれないもの>があるはずだ。

上の例だと、わたしは「聴力が低下して戻らない」ということは容認できなかった。病院に行くことで、午前中一杯仕事ができない、というコストを払うことにはなるが、このことは<ゆずれるもの>とした。

健康は誰にとっても<ゆずれないもの>だろうが、人によって微妙に違うものもある。

たとえば、転職するケースであれば、年収や待遇はゆずれない(転職して下がるのは困る)、雇用の安定性はゆずれない(リストラされるのは困る)、人間関係はゆずれない(人間関係の悪い職場は困る)、やりがいはゆずれない(自分がやりがいを感じない仕事は困る)、などいろいろあるだろう。

すべてが満点という職場はない。あなたは何を最も重視しますか?ということだ。

素質が活きる方を選ぶ

選択を間違えないためには、自分をよく知る必要がある。

自分の長所と短所は何か、自分の長所が活きる環境と短所が目立つ環境は何か…と考える。

迷ったら困難な道を選べ、という話を聞くことがある。

だがこれは、自分の短所が目立つ道を選ぶ、ということではないと考える。自分の長所が活かせる道であるが、現在の実力以上のやや困難な道を選べ、ということだろう。そうすることで、一流への道が開ける、ということだ。

自分の長所を活かすということは、自分の素質を活かすということである。

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論理で絞り込む

選択シーンでは、ある程度、論理で絞り込むことができる。

海外ドラマで、pros and cons をリストアップして選択する、というシーンがあった。

※各選択肢を選択した場合の長所と短所をリストアップする、ということだ。

微妙な選択で実際にやってみると結構むずかしい。どちらも甲乙つけがたい…ということが普通にあるのだ。だから、自分にとっての重要度を明確にして重み付けをするとか、自分の長所が活きるのかどうかを合わせて検討する、などの工夫が必要になる。

単に長所と短所をリストアップしても、決めることはできない。

※ドラマでも、そうだった。

リスクが小さい方を選ぶ

リスクの小さい選択をする、という方法がある。

たとえば、民間企業に就職するのはやめて公務員になります、という選択だ。

公務員であれば、倒産のリスクはないし、リストラされる…ということもないだろう。リスクの小さい選択が自分に合っている、(そうしても)自分の長所を活かすことができる…と思うのであれば、そうすることは理に適っている。

リスクとリターンは比例する、というのが理屈だが、現実には理屈どおりではないケースもある。

※実際には、ローリスク+ミドルリターン、ハイリスク+ミドルリターンもある。

そういう歪な(?)ケースを狙うことも、ひとつの有効な手段になるだろう。

感情が高ぶる方を選ぶ

自分のテンションが上がる方を選ぶ、という方法もある。

自分の気持ちと向き合い、楽しい気分になる、幸せを感じる方を選ぶ、ということだ。

どうせ選ぶのであれば、気持ちのいい選択をしたい。そうすれば、選択後も納得してその道を進むことができるだろう。公務員より民間企業で働く方が楽しいだろう…と思いながら、リスクが小さいから…という理由だけで公務員を選ぶと、就職してから後悔したり、くすんでしまうかもしれない。

もちろん、感情で選ぶことになるので、間違うこともある。

その間違いを防ぐためには、論理で絞り込んだり、自分の長所を活かすことができるのか…と考えなければいけない。その結果、楽しい気分になる方を選ぶ、ということであれば、いい選択になるだろう。

※論理などの裏付けがない直感は、一時の泡のような直感になることがある。

選択後が問題になる

実は、選択そのものよりも、選択後が問題になる。

あるドラマで、お家の存続をかける重大な選択シーンがあった。

最終的にどうやって決めたかというと、「くじ引き」だ。史実としてそうやって決めた、ということはないと思うが(笑)、象徴的な場面だ。実は、いくら情報を集めて考えても、「どちらを選べばいいのかわからない」というときは、選択自体に成否はなく、どちらを選んでも大差ないのだ。

 

 

 

それよりも、選択後に「適応できるかどうか」が問題になる。

適応できればその選択は成功になるし、できなければ失敗に終わる。そんなときは、「これが自分の選んだ道だから、精一杯適応してみよう」と思い、今の状況を最大限利用することを考えればいい。

現状のメリットよりもデメリットを気にして、選択を間違えた…と思えば失敗になる。

 

人生における選択 - サマリー

まとめ

今回は、人生の岐路で正しい選択をする方法について書いてみた。

人生の岐路において、正しい選択をしたい、満点に近い選択をしたいと思うことは人情だ。

その方法だが、1)情報をしっかり集める、2)優先順位を明確にする、3)素質が活きる方を選ぶ、4)論理で絞り込む、5)リスクが小さい方を選ぶ、6)テンションが上がる方を選ぶ、の6つになる。

まず、情報は集めすぎに注意しながらしっかり集める。

自分の中の優先順位を明確にする。特に、<ゆずれないもの>をはっきりさせておく。得た情報を加味しながら、不断に優先順位を見直す。さらに、自分の素質が活きる方を選ぶ。自分の素質を腐らせることは、自分に対する背信行為である。

 

 

 

実は、選択そのものよりも、選択後の認知や言動の方が大きな問題になる。

60点の選択をしてしまった…と思っても、その後の適応により、90点の選択にすることができる。逆に、90点の選択をした…と思っても、上手く適応できずに60点の選択にしてしまうこともある。

選択を(そのときは)不本意に感じても、あとからその選択を成功にすることは可能なのだ。

※ゆえに、何を選択しようが、「成功を選択した」と思っていればいい。

今回の記事:「人生の岐路で正しい選択をする方法」