不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

無礼な人の心理とは|失礼な人の心理を考えれば冷静になれる

世の中には、無礼な人がいる。

無礼な人に遭遇して、頭に血がのぼる経験をした人は少なからずいるだろう。わたしもイラッとして、思わず物に当たったことがある。もちろん、未熟な振る舞いをあとで後悔したが、後悔先に立たずだ。そのようなシーンを誰かに見られると、自分の評価を著しく下げることになるので、決してそのようなことをしてはいけない。

無礼な人の心理を理解して、冷静になろう。

目次

 

無礼な人がいる

世の中には、無礼な人がいる。

マンション住まいであれば、他人とエレベーターに乗り合わせることがある。

自分がエレベーターに(別の階から)後から乗り込むときは、先に乗っている人に自分からあいさつをした方がいい。同じマンションの住民である、ということであれば、(顔見知りかどうかを問わず)大人のマナーとしてそうした方がいいのだ。

ところが、会釈もせず、目線も合わさず、完全に他者の存在を無視する人がいる。

エレベーターが来た時に中に人がいるかどうかの確認はするのだろうが、その確認をした後は目線を合わせずに完全に無視する。こういう人は、他者に敬意を払わない無礼な人、としていい。

※1対1の場合の話。

 

 

無礼な人はこう考える

自分から与えたくない

自分から他者に与える必要はない、と考える。

あいさつであれば、自分からあいさつする必要はない、と考える。

面識のない者にあいさつする必要はない、目下の者にあいさつする必要はない、自分より能力や社会的なステータスの低い者にあいさつする必要はない、自分に何の利益ももたらさない者にあいさつする必要はない、などと考える。

会社の元同僚の話だが、

その人は、会社の偉い人には腰が低くペコペコしていた。わたしから見れば、そこまでしなくてもいいよね…という感じだった。だが、転職が決まると、手のひらを返したように、どちらかと言えば不遜な態度を取るようになった。今後は関係ないから、ということだろう。

同じ業界にいる限り関係はあるのだが、そこまで考えが及ばなかったようだ。

・なぜ与えたくないのか?

ではなぜ、自分から与えたくないのか?

これにはいくつか理由がある。

たとえば、主体的な行動が苦手な場合、自分から与えることは主体的な行動だから、そうすることができない。情けは人の為ならず、という言葉の意味を理解していない、自分から与えて相手が返してくれなければ、自分が損したり傷ついたりするので嫌だ…などの理由がある。

以前は与えた人でも、嫌な経験を積むことでそうなることがある。

※悪貨は良貨を駆逐する。

自分の優位性を示したい

自分の優位性を示したい、という気持ちもある。

誰に示すのか?だが、自分にも示したいし、他者にも示したい。

目下の者にあいさつする必要はない、自分は目上だから。自分より能力や社会的なステータスの低い者にあいさつする必要はない、自分の方が能力が高く、社会的なステータスも上だから。俺に敬意を払ってもらいたければ、そちらから先に敬意を払うか、同じレベルまでこい、というわけだ。

お前と俺は違うのだ、ということを内外に示したい、ということだ。

・なぜ、優位性を示したいのか?

自分が持つ歪んだプライドを満たしたいからだ。

他者をマウントしたいが、できない。他者が自分に対し、敬意を払わない。そういう時は、自分がコントロールできる自らの行動でそうするしかない。そうすれば、当たり前のように他者から嫌われることになるが、自分のプライドを満たすことの方が重要だと思うので、そうするのだ。

自分の弱みを隠すために、あえてそうすることもある。

※人は往々にして合理的な言動を選ばない。

 

 

悪目立ちしたい

全く無視されるよりは、悪目立ちしたい、と考える。

相手に失礼な言動を取れば、相手は自分のことを覚えてくれる。

当然、相手に嫌われることになるのだが、空気のように扱われるよりは遥かにマシである、ということだ。自己顕示欲を拗らせるとこうなるが、頭の良い人が戦略に基づいて行うこともある。まず悪目立ちで相手に存在を認識してもらい、その後に自分の印象を良い方に変える言動をコツコツ積み重ねる、ということをするのだ。

最初は印象が悪かったけれど、だんだん良くなった…というタイプの人を目指す。

※ギャップを意図的に作り、それを上手く利用しようとする。

相手を見極めたい

相手の本質を評価するために、あえてやや失礼な言動を選ぶ人もいる。

失礼な言動に対し、相手がどう反応するのかを観察するのだ。ストレートに怒る人、内心怒っているが、表面に出さない人、さほど怒らない人、なんとも思わない人…いろいろな人がいて、反応も十人十色になる。

その反応を確認して、各自に対しレッドラインを設定し、レッドラインを超えないようにコミュニケーションを調節するのだ。とてもユニークな方法だが、当然、相手に嫌われるリスクがある。

この場合は、致命的に嫌われない程度にする、ということが大事になる。

 

まとめ

 

今回は、無礼な人の心理について掘り下げてみた。

今回取り上げた心理は、1)自分から与えたくない、2)自分の優位性を示したい、3)悪目立ちしたい、4)相手を見極めたい、の4つになる。「悪目立ちしたい」は、恋愛関係においてもあることだ。

無礼な言動を選ぶと、自分が損をすることになるのだが、その損に見合うだけの得がある、と感じるからそうする。たとえば、苦手なことをせずにすむ、自分が傷つかずにすむ、自分のプライドを満たすことができる、自分の弱みを隠すことができる、などだ。

中には、そういうコミュニケーションが当たり前になっている人や戦略に基づいてそうする人もいる。

今度、失礼な人に遭遇したら、「そういうことか」として気を静めたい。