現状を打開したい、と思うことがある。そう思うことは、私生活でもビジネスでもある。
ブログでもそうだ。
記事を書けば結果が出る(PVが上がる)という線形の状態であれば、現状のままでいいと思う。
だが、記事を書いても結果が出ない、という非線形の状態になると、このままではダメなので現状を打開したい…と思うようになる(でも、どうすれば打開できるのかはわからない…)。
努力をしても結果が出ない時期が長く続くと、そう思うようになるものだ。
今回は、「手詰まりの現状を打開する方法」について書いてみたい。
目次
現状を把握する
現状を認識する
まずは、上手く行っていない現状を把握したい。
定性的に上手く行っていない…ということはわかるが、定量的に裏付けたい。
そのためには、データをとる必要がある。努力と結果を数値で評価し、定期的に記録していく。ブログであれば、(最もシンプルな形であれば)記事数とPVのデータをとり、散布図にする。
そうすると、両者の関係が線形 ⇒ 非線形に変わったことがはっきりとわかる。
問題を頭に残す
現状を把握したら、問題が浮かび上がってくる。
たとえば、努力しても結果に結びつかない、ということが問題になる。ブログの例だと、記事数とPVの関係が、いつの間にか線形から非線形に変わったことが問題である、とすることができる。
問題を把握したら、それを頭に残しておきたい。
問題を把握しても、すぐに解決できるわけではない。問題はわかったが、「何をどうすればいいのかわからない…」というのが普通だ。そんなときは、問題を頭に残す。そうすれば、カラーバス効果で、解決に役立ちそうな情報を得ることができるし、新たな情報と突き合わせることもできる。
書き出す
書き出してみる
外部から得た(筋のいい)情報などを書き出してみたい。
情報であれば紙に書き出す、数値などであればエクセルにのせる。
アイデアというのは、全くの「無」からわいてくるものではなく、既存の「組み合わせ」から生じるものだ。したがって、まずは「書き出す」ことにより、組み合わせる素材を目に見える形にすればいい。
情報であれば、大きめのポストイットなどがいい。たとえば、ホワイトボードに、情報を書いたポストイットを(適当に)たくさんはりつける。そして、時系列で並べてみたり、特徴に応じて分類してみたり、ランダムに並びかえてみたり…そうやって、有効な組み合わせがないか探る。
組み合わせが見えてくる
以前、ブログの「記事数」と「読者数」を組み合わせて考えたときのことを書いたが、
「記事数」と「読者数」のデータをながめていて気がついたことがある。両者の相関がかなり高いのだ(関連性が高い)。相関係数の最大は「1」だが、現時点では「0.98」になっている。これは、非常に高い値だといっていいだろう。
出典:ブログの初心者が考えること|ブログ開始3か月目
※記事を書けば読者が増える。
記事数と読者数の両者に、これほど高い相関があるということに気がついたのは、数値データをエクセルにのせてながめていたからだ。このような作業を「頭の中でやれ」といっても無理だ。
書き出して視覚化することにより、はじめてできることなのだ。
いつでも書けるように…
問題を抱えているとき、突然ある情報を思い出したり、考えが思い浮かぶことがある。
そんなときは大体、机に向かってジッと考えている時ではなく、ほかのことをしている時だ。
なので、それらを記録するために、常にノートとペンを携帯したい(もちろん、手帳やスマホでもいいが…)。ふと浮かんだ情報や考えというのは、(理屈で導いたものではないからかもしれないが)なぜか消えるのも早いのだ。※一度忘れてしまうと、かなり再現しにくいのだ。
面倒さが打開するコストになる
頭にふと浮かんだ考えを手帳なり、スマホに落とす…というのは、結構面倒くさい作業になる。
心理的に面倒だとしていいだろう。だが、それを書き出すことができれば、現状の打開に向けて大きな力になるだろう。メリットが大きいので、面倒くささは乗り越えた方がいいのだ。
マインドマップも同じ
耳にしたことのある人も多いと思うが、「マインドマップ」というものがある。
頭の中で起こっていることを目に見えるようにした思考ツールのこと。 描き方は、表現したい概念の中心となるキーワードやイメージを中央に置き、そこから放射状にキーワードやイメージを広げ、つなげていく。思考を整理し、発想を豊かにし、記憶力を高めるために、想像 (imagination) と連想 (association) を用いて思考を展開する。
出典:マインドマップ - Wikipedia
具体的には、こちらが詳しい。
枝(根のようにも見える)を伸ばしていくような絵が特徴的だが…この手法も、頭の中にあるものを書き出して(視覚化して)、組み合わせを見つける、という点で、先に述べたこととよく似ている。世の中には、問題解決のための色々な手法があるが、基本は「書き出すこと」なのだ。
人に話す
信頼できる人に話す
これは、自分の考えなどを人に話してみる、ということだ。
人に何かを話すときは、頭の中で話す内容を整理して、要領良く伝えなければいけない。
もちろん、そのためには、事前に話す内容に対する自身の理解度を深めておく必要がある。他人に自分の考えを話すというのは、一見、簡単なことだと思ってしまうが、結構大変な作業なのだ。
また、伝えるためには伝えたいことを絞って、伝えたいポイントを明確にしておく必要がある。この「濾(こ)す」プロセスを通じて、今最も自分が大事だと思っているモノが明確になるのだ。
アイデアを得ることがある
さらに、人に話すことで、相手から何らかのフィードバックを得ることができるかもしれない。
それが、自分の気がついていないことであれば、ラッキーだ。それをインプットとして新たに取り込んで、考えを深めればいい(外からアイデアを得ることは、現状を打開するきっかけになる)。
自分で気がつくこともある
話しているうちに、自分で何かに気がつくこともある。
話しているうちに、不意にアイデアが浮かぶことがある。相手からフィードバックを受けて…ということではなく、(話している最中に)自発的にアイデアが浮かぶことがあるのだ。おもしろい現象だが、自分が口にした言葉を聞くことが、そのきっかけになるのかもしれない。
※そのアイデアが、現状を打開するアイデアになるかもしれない。
現状を打開する方法 - サマリー
まとめ
今回は、手詰まりの現状を打開する方法について書いた。
今回の記事で書いたのは、1)現状を把握する、2)問題を頭に残す、3)書き出す、4)人に話す、の4つだ。
まずは、上手く行っていない現状を把握したい。
なんとなく上手く行っていない…ということはわかるが、定量的に把握したい。
次に、浮かび上がった問題を頭に残したい。
頭に残しておけば、カラーバス効果で、解決に役立ちそうな情報を得ることができるし、新たな情報とすぐに突き合わせることもできる。これは、解決するための用意をする、ということだ。
書いて話す
さらには、「書いて話す」という方法がある。
順番としては、書く ⇒ 話す ⇒ 書く…ということになる。※人に話した後に、気づいたことなどを「書く」プロセスに戻って書き足せば、さらにいいだろう。
まずは、書き出すことだ。
筋のいい情報などを視覚化するのだ。
書き出した当初は混沌とした状態かもしれないが、それらをながめたり、 時系列で並べてみたり、特徴に応じて分類してみたり…とゴチャゴチャやっているうちに、気づきが生じることがある。というよりは、大抵の場合は何かに気づく。それが現状を打開する一歩になるだろう。
※データであれば、グラフにしたり回帰分析をかけてもいい。
今回の記事:「現状を打開する方法」