前回の記事で、職場の面倒な人や厄介な人の特徴について書いた。
そこで挙げたのは、1)利己的な人、2)気分にムラのある人、3)何かと批判的な人、4)無責任な人、5)好き嫌いで動く人、6)余計なプライドの高い人、の6つのタイプの人だ。
今回は、その面倒な人や厄介な人との付き合い方について書いてみたい。
目次
利己的な人との付き合い方
利己的な人の特徴は
利己的な人の特徴は、前回の記事で述べたとおりだ。
利己的な人の特徴としては、1)自分に甘く他人に厳しい、2)聞く耳を持たない、3)他人に理不尽な要求をする、4)他人の利益を考えない、5)ひとり占めしようとする、などがある。
出典:職場の面倒な人や厄介な人の特徴6つ
こういう人なので、本来は付き合いたくない人だ。
この種の厄介な人とつき合うと、こちらが損をしてしまう。いいように利用されて捨てられることもあるだろう。それでも、仕事上の関係などで、付き合わざるを得ない場合で考えてみる。
相手の話を聞く
利己的な人は、相手の話を聞かない。
なので、こちらが話をしても、無駄な時間を過ごすことになる。
したがって、コミュニケーションとしては、「相手の話を聞く」の一択になる。ただしこれは、交渉事ではない場合の話だ。※こちらが話をすると、否定・反発されることもよくある。
見返りを求める
交渉事の場合は、見返りを求めることだ。
このタイプの人には、「情けは人の為ならず」が通用しない。
通用しないどころか、(甘い対応をすると)いいように利用されてしまう、食いものにされてしまう、ということになりがちだ。したがって、見返りがない場合は、与えてはいけない。
自分の利己的な部分を見直す
自分の利己的な部分を見直すきっかけにすることができる。
利己的な人と付き合うことにより、「実感としてわかる」ということがある。
それは、利己的だと相手を不快にするし、人が離れることにより、人間関係も上手くいかない…ということだ。人には誰しも利己的な部分があるので、そこが大きくなるとどうなるのか…ということを知っておく必要がある。利己的な人との付き合いを通じて、その部分がよくわかるのだ。
いわゆる、利己的な人を反面教師にする、ということだ。
気分にムラがある人との接し方
こちらが気疲れする…
気分にムラがある人がいると、こちらが気をつかわされる。
気分にムラのある人の場合、機嫌がいいときは、対応に問題がないが、機嫌が悪いときは、人当たりが悪くなったり、対応も悪くなる。なので、接する方が気をつかわされることになるのだ。
出典:職場の面倒な人や厄介な人の特徴6つ
気分にムラがある人の場合は、その人の顔色を見なければいけない。
そして、接し方を変える必要がある。相手の機嫌が悪いときに普段通り接すると、こちらの気分も悪くなることがある。このタイプの人には、気を遣わなければいけないので気疲れする。
コミュニケーションを取らない
なので、機嫌が悪いときは、コミュニケーションをできるだけとらないようにした方がいい。
相手がそれを望んでいないのだから、こちらから歩み寄って火傷をすることはないのだ。以前の職場に気分にムラがある人がいたが、「雰囲気があやしい…」と感じたときは、そうしていた。
事務的か笑顔か…
コミュニケーションをとらざるを得ない場合は、試行錯誤してみることだ。
必要最小限のコミュニケーションで事務的に済ませる、笑顔で愛想よく親切に接してみる、後者の方法を試して、少しでも相手の気分が改善するのであれば、その方法をとればいいだろう。
それが通じなければ、疲れるので(笑)、前者の方法でいい。
批判的な人との付き合い方
メンタルが不安定な人…
批判的な人というのは、メンタルが不安定な人だ。
悪口も同様だが、批判しすぎる人は、メンタルが不安定な人だ。
自身の自尊心の低さを、他者を批判することにより補おうとしているのだ。
他者の欠点に目を向けることで、(一時的ではあるが)自信の欠点や不安から目をそらすことができるため、そうなってしまうのだ。一時の快楽を得るために、批判する…ということになる。
出典:職場の面倒な人や厄介な人の特徴6つ
何かと批判的な人がいるが、その人を観察してみればわかる。
たとえば、自分に自信がなく、コンプレックスを抱えている、というケースがよくある。そのような内面が外にも表れており、防御的で頑なだったり、暗い雰囲気で笑顔がほとんどないのだ。
批判的な人で明るい人というのは、ほとんど見たことがない。
肯定してあげる
これは、包み込むやさしいアプローチだ。
たとえば、「その批判は一理ある」、「核心を突いた鋭い意見だね」、「思い切った指摘をしてくれてありがとう」、「その指摘は大切です」とすることで、相手を包み込み軟化させるのだ。
※この対応は、相手の承認欲求を満たすことになる。
ガツンと反対する
ガツンと反対する方法もある。
その批判に対し、「自分はそうは思わない」とする方法だ。
批判的な人は、先に述べたように、自分に自信がない。なので、批判に対し真っ向から反対されると、「あれ、自分が間違っているのかな」、「ちょっと言い過ぎたかな…」と思うのだ。
なので、自省を促すことができる可能性がある。
無責任な人・好き嫌いで動く人は
トレードオフの可能性を考える
無責任な人というのは、利己的な人でもある。
なので、先に述べた利己的な人との付き合い方が役に立つだろう。
ひとつ付け加えるとすれば、トレードオフの可能性を考える、ということだ。責任感が欠落していてもそのポジションにいられる…ということは、それを補う能力がある、という可能性がある。
責任感というのは、最も大事な要素のひとつなので、それを持っていないにもかかわらず、ある程度のポジションにいれば、必然的に何か特殊な能力がある、ということになるのだ。※人を気持ち良くする能力かもしれない。
そこをみて接するようにすれば、また接し方も変わってくると思う。
好き嫌いで動く人との接し方は
好き嫌いで動く人との付き合い方については、大したアイデアがない(笑)。
未熟な人だな…と、温かく(?)遠巻きに見守るぐらいだろうか。
そんな人でも、自分からは嫌わないことだ。たとえ、そんな人から嫌われたとしても、自分からは嫌わず(実際は難しいが)、「そんなこともあるよね…」ぐらいの鷹揚な気持ちでいいと思う。
自分の人間力が試されている…と思えばいいだろう。
プライドが高い人との付き合い方
自然に消えるのを待つ
余計なプライドが高い人は、そのうち自ら消えていくことになる。
プライドの高い人は、そのうち消えていきます。
仮に元の能力は高くても(高い人も多い)、成長できないため、後ろから来た人に追い抜かれてしまいます。これは、プライドの高い人にとっては容認できないことでしょう。
また、人間関係でも問題を起こしやすく、その場に居ずらくなる、ということもあります。そんなこんなで、表舞台から姿を消すことになるのです。
出典:プライドの高い人は消えていく
なので、それほど長い付き合いにはならない(笑)。
プライドと粘り強さというのは、共存できないのだろうと思う。プライドが高ければ、本人からすれば自分から見切る、ということだろうが、粘ることなくあっさり消えることになる。
そうは言っても、付き合い方を知っておくことは大事だ。
リスペクトを表現する
プライドが高い人には、リスペクトを明確に表現した方がいい。
相手が先輩であれば、あいさつを自分からキチンとする、言葉づかいに気を付けて丁寧に接する、相手にゴマをする必要はないが、良い点があれば「すごいです」みたいな表現をする。
そうすれば、プライドの高い人から好感を持たれるだろう。プライドの高い人は、「自分をリスペクトしてほしい」という承認欲求が強いため、リスペクトしてくれる相手に弱いのだ。
リスペクトしなければ…
もしリスペクトしなければ、まずいことになる。
プライドの高い人からは、「敵」と見なされることになるのだ。
もしプライドの高い人が上司であれば、「敵」と見なされた部下は、無視されたり、嫌がらせをされたり…というパワハラを受ける可能性がある。なので、その場合はよく注意することだ。
※そうなった場合でも、上で述べたことがあるので、待てば時が解決してくれるが…。
厄介な人との付き合い方 - サマリー
まとめ
職場には、面倒な人や厄介な人がいるものだ。
そういう人がいなければラッキーだが、そういう人はいるものだ…と考えておいた方が気持ちが楽になる。
実際にそういう人とコミュニケーションを取らざるを得ないとき、感情的にならずに済むためだ(あらかじめ想定しておけばいい)。
世の中には、いろいろな人がいるからおもしろい。多様性がダイナミズムを生むということはあるだろう。いろいろな人に対応するスキルを磨くことも、人生のだいご味のひとつだ。
面倒な人間関係に直面したら、そう考えればいいのではないだろうか。
今回の記事:「職場の面倒な人や厄介な人との付き合い方」