人の顔と名前が覚えられない…ということがある。
会社に入ったとき、人の顔と名前を覚えるのに苦労した…という記憶がないだろうか。学校でもそういうことがあるだろう。覚えるのが得意な人は、さっさと要領よく覚えてしまうのだが、苦手な人はぐずぐずと時間をかけてしまう。この差は、色々な意味で結構大きいのかもしれない。
今回は、人の顔と名前を覚えるコツについて書いてみたい。
目次
顔と名前が覚えられない
他人の顔と名前がなかなか覚えられない…という人は結構いると思う。
わたしも得意ではない。向こうは気付いているが、こちらは気付かないことが普通にある。
顔と名前を記憶できない原因は、人に対してあまり関心がないとか、そもそも覚えようとしていない、効果的な記憶の仕方を知らない、記憶に際し何も工夫していない…ということだろうか。
とても困る状況に…
他人の顔と名前を記憶できないと、困ったことになる。
先に述べたように、向こうは気付いているが、こちらは気付かない…という状況になるためだ。
こちらは面と向かっても、知っている人だと思わないので、知人に対するあいさつのようなことはしない。なので、こちらを知っている相手の方からすれば、無視された、となりかねないのだ。
※人としておかしい、失礼な人だ…と思われかねないのだ。
記憶の達人みたいな人がいる
学生のときの話だが、記憶の達人みたいな人がいた。
準教授か講師だったと思うが、当初から100人を超える学生の顔と名前を完璧に覚えていたのだ。
※こういう人が何人かいた。
当然、意図的に覚えたのだと思うが、こういう人を目の当たりにすると「すごい」と思う。ひとりひとりを大事にし尊重する人だな…という印象も持つ。とにかく、好印象になるだろう。
人の顔と名前は覚えた方がいいのだ。
顔と名前を覚えるコツ
相手に関心を持つ
まずは、相手に関心を持たないとはじまらない。
一期一会でもう会うことはないだろう…と思えば、「わざわざ覚える必要はない」となる。一方、これから何度も会う、お世話になる…ということであれば、「覚えよう」となるだろう。
相手に関心を持つ・持たないの差は、かなり大きいだろう。
記憶できる…とする
自分は人の顔と名前を覚えることができない、という固定観念がないだろうか。
そもそも、覚えようとする気持ちがない、覚える方法を知らないから覚えられないのかもしれない。そうであれば、生得的に覚えることができない、ということではない。
覚えられなくても、病気でも生得的な欠陥でもないのだ。
眼鏡をかける・変える
当然だが、相手の情報を正確にインプットしないと、覚えることができない。
眼鏡を使用していると、だんだん合わなくなってくる。矯正視力が落ちてくるのだ。
※インプットする情報が、ぼんやりしたものになる。
視力が落ちてくると、思考にも悪い影響が出るのかもしれない。
将棋の話だが、不調の羽生善治さんに、中原十六世名人が「眼鏡の度数が合っていないのではないか(合うものに変えた方がいい)」という指摘とアドバイスをしたことがあるそうだ。そのアドバイスを受け入れ眼鏡を変えた羽生さんは、調子を取り戻したそうだ。
眼鏡を合うものに変えれば、思考とインプットの改善になるかもしれない。
その人の特徴で覚える
インプットに問題がなくなれば、相手の色々な情報が入ってくる。
その中で特徴的な情報にフォーカスすればいい。
たとえば、わたしが知っている人で、鼻の下がてかっている、という人がいる。
本当にてかっているのか、そう見えるだけなのかわからないが、いつもてかっているのだ。その特徴を認識すると、すぐにその人の顔を覚えることができた(顔だけはすぐに覚えてしまった)。
ほくろが多いとか、鼻の形に特徴がある、ということでもいいし、ファッションのセンスが特徴的だ…ということでもいいだろう。特徴を認識すると、「あ~あの人だ」ということで思い出す。
特徴的な情報にフォーカスすれば、かなり覚えやすくなるのだ。
知り合いなどとリンクする
名前というのは記号なので、顔よりも覚えにくくなる。
顔は出てくるが、名前が出てこない…なんてことは、よくある話だ。
森山さんだったら、すでに知っている森山さんとリンクする。知人の森山さんを起点に、相手の森山さんを知人の森山さんの娘・息子、お父さん・お母さんなどと勝手にリンクする(笑)。
相手の森山さんが爽やかな人であれば、森林浴とリンクしてもいいだろう。
復習をする
何度も繰り返し顔と名前を目にしていれば、自然に覚えるものだ。
定期的に通うお店の店員さんの顔は自然に覚える。
その人が大きい名札をつけていれば、名前も自然に覚えるだろう。これは、定期的に復習をしていることに等しい。定期的に顔と名前をインプットし直すことで、復習をしているのだ。
短期記憶を長期記憶にする
覚えるということは、短期記憶を長期記憶にすることだ。
そのためには復習が効果的だ。復習をすれば、海馬に同じ情報を繰り返し送るということになり、海馬はその情報を「記憶すべき情報」に仕分けする。その結果、長期記憶になるのだ。
人の顔と名前を覚えるコツ - サマリー
まとめ
今回は、人の顔と名前を覚えるコツについて書いてみた。
今回の記事で書いたのは、1)相手に関心を持つ、2)記憶できる…とする、3)眼鏡を変える、4)その人の特徴で覚える、5)知り合いとリンクする、6)復習をする、の6つだ。
最後の復習は記憶の王道で、これをやれば誰でも記憶できるようになる。
復習する際に、写真と名前があればいいのだが、なかなかそうはいかない。なので、似顔絵と名前、ということでもいいだろう。話がそれるが、名詞に似顔絵をのせる人がいる。相手に自分の顔と名前を覚えてもらおう…という作戦だが、効果的な方法だ。簡単に復習してもらえるからだ。
※相手の似顔絵は、すぐに自分で作る必要がある。
今回の記事:「人の顔と名前を覚えるコツ」