他人を利用する人がいる。
このタイプの人は、他人を利用するが自分は他人に利用されない、という関係がいいと考える。
そうすることで、ダウンサイドが無くなりアップサイドだけ残る。つまり、損がなくなり得をするのみ…と考えるためだ。こういう人にかかわると、面倒なことになる。できれば一生かかわりたくないが、一定の確率でそうなることになる。なので、対処法を身に付けておくことが必要だ。
今回は、人を利用する人にどう対処すればいいのか、について書いてみたい。
目次
人を利用する人がいる
会社にもどこにも、一方的に人を利用する人がいる。
このタイプの人が上司になると最悪だ。部下を都合よく利用し、不要になるとポイ捨てする。利用できる間は、いかにも「君の将来を考えている」という態度で接してくるが、本心ではない。
都合が悪くなるとあっさり手のひらを返し、「オレは知らん」という態度をとる。
このタイプの人の特徴は
前回の記事で、人を操る人の特徴について書いた。
それは、1)支配したい、2)脅しを使う、3)平気で嘘をつく、4)巧妙に悪口を言う、5)私利私欲に執着する、6)不誠実である、7)他者に共感しない、8)他責思考である、9)実は自信がない、の9つだ。
自己中心的なエゴイストなので、利用できない…と思うと、冷淡になる。自分の利益(それも目先の利益・短期的な利益)を何よりも追究する、ということが最大の特徴かもしれない。
※他人の利益を尊重しない、という特徴もある。
利用するのは当たり前
ただし、適正な範囲であれば、人を利用するのは当たり前のことだ。
Give & Take というものだ。
自分が困っているときに誰かに助けてもらう、ということは、「人を利用する」ということだ。
このこと自体は、何ら悪いことではない。悪いのは、人を利用するが自分は人に利用されない、とすることだ。人に助けてもらうのに、自分は助けない…では、人間性が疑われても仕方がない。
対処法は
近づかない
とにかく、近づかない、距離をとる、というのが基本的な対処になる。
※距離をとり、邪悪な(笑)触手に絡めとられないようにしないといけない。
物理的にも精神的にも距離をとる。
こちらから接点を持とうとしない。ただし、(非礼のないように)あいさつはする。話しかけられれば、普通に応答する。嫌であっても、嫌そうにはしない。非礼のないように態度は加工する。
※相手は、海水浴場のクラゲのようなものだ。
嘘や悪口は流す
相手の嘘や悪口はスルーしたい。
このタイプの人は、自分の影響力を大きくしようとして嘘をつく。
そうすれば、人を利用しやすくなる…と考える。そのあたりのことを見透かして、話半分ぐらいで聞いておけばいい。嘘だとわかっても、突っ込みを入れたり、暴くようなことはしなくていい。
逆恨みされる可能性があるためだ。
こちらから与えない
このタイプの人に、こちらから与えてはいけない。
自分から人に与えることはいいことだ。「情けは人の為ならず」という言葉もある。
だが、このタイプの人に与えることは、「一方的に利用される」ということを意味する。言い換えると、「一方的に損をさせられる」ということになるので、こちらから与えてはいけないのだ。
Give & Take に徹する
最初はどういう人かわからないので、与えてしまうこともあるだろう。
それは仕方がないが、相手の正体がわかった後は、「Give & Take」に徹することだ。
本当は、距離をとり近づかない…という対処がベストだが、付き合いをしなければいけない場合は、「Give & Take」に徹する。
相手が何かしてくれるのであれば、その分は返す。ただし、それ以上のことはしない、という形でいい。そうすることで、自分をしっかり守らないといけない(自分の疲弊を防ぐ必要がある)。
※人を一方的に利用する人に対し、Give & Give なんてことをしてはいけない。
理解を求めない
こちらの立場をわかってくれる…と思わない。
人を一方的に利用する人は、相手の立場に理解を示す…ということはあまりない。
相手の立場に立って考える、という思考があれば、自分の利益のために「人を一方的に利用する」なんてことにはならないのだ。なので、デフォルト状態では、相手の立場を慮るということはない。
※特に、大人しく何も言わない相手、立場の弱い相手の場合はなおさらだ。
強い態度をとる
このタイプの人は、こちらが強い態度で出れば、怯む傾向がある。
そして、面倒な奴だ、こいつは利用できない…と思い、向こうから距離をとるようになる。
※利用価値がないのでいらん、ということだ。
相手が上司や目上の人の場合、なかなかこういう態度はとれないが、もはや対処法がない…という場合は、態度を強くしてもいいだろう。リスクはあるが、「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」だ。
※腹をくくってそうすればいい。
人を利用する人がいる - サマリー
まとめ
今回は、人を利用する人にどう対処すればいいのか、について書いてみた。
今回の記事で書いたのは、1)近づかない、2)嘘や悪口は流す、3)こちらから与えない、4)Give & Take に徹する、5)理解を求めない、6)強い態度をとる、の6つになる。
このタイプの人には、「近づかない」というのが基本的な対処だ。
※ただし、非礼な態度はとらない。
距離をとることができず、付き合いをしなければいけない場合は、「こちらから与えない」、「Give & Take に徹する」という対処を心がけたい。これが相手の搾取から逃れる方法だ。
Give だけ長く強要されると、疲弊して潰れてしまう。潰れてしまえば元も子もないのだ。
今回の記事:「人を利用する人がいる…対処法6つ」