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人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

共感の仕方を深く考える

共感の仕方について、考えることがないだろうか。

共感を上手く使えば、コミュニケーションが上手く行き、人間関係も良くなる…と思うためだ。

たいていの人は共感を求めているため、こちらが共感を与えれば、相手はいい気持ちになる。また、相手の立場から考えることにより、相手に対する理解が深まる…ということもあるだろう。

今回は、共感の仕方について書いてみたい。

目次

共感とは

相手に共感する…というイメージ

共感の意味から考えてみよう。

他人が喜ぶのをみるとともに喜び、他人が悲しむのをみるとともに悲しむというように、他人と同じ感情をもつことをいう。この場合、ある人(他人)がまずある感情を体験しているということが前提条件で、その感情の表出を観察者(自分)がみて、自分も同じような感情を体験することをいう
出典:日本大百科全書

共感するとは、他者が抱く感情を共有することだ。

たとえば、会社をクビになった、失恋した…という友人がいるとしよう。彼はそのことをとても嘆き悲しんでいる。その様子を見て彼のつらい気持ちを共有できれば、共感したということになる。

※人生ではあることだ…とクールに対応するのであれば、共感していないことになる。

共感が必要な理由は

一般に、他者に対する共感は必要だ、とされる。

共感することのメリットは、他者への理解が深まることと、コミュニケーション上有利になる、ということだ。

共感すれば、相手の立場と(仮想的にだが)同じ立場に立つことができる。その立ち位置から考えれば、自然と相手の言動に対する理解が深まる。なるほど、そういう言動を選びたくなるのもわかる…となる。

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会話が上手く行く

コミュニケーション上有利になる、というのは、共感によりそれが上手く行く、ということだ。

相手がこちらの話に共感してくれる人だと、話をしようかな…という気分になる。

そうでなければ、話をしても仕方がない…と思う。こちらの話をクールに処理する人や否定する人に対し、「話そう」とは思わない。こちらの気持ちを理解しない人には、話す気がなくなるのだ。

※このタイプの人と話をしても、話が深まらず場が白けてしまう。

 

共感の仕方は

ふりをしない

共感するふりをしてはいけない。

※薄っぺらなテクニックに頼ろうとしてはいけない。

とりあえず共感するふりをしておけばいい、そうすればコミュニケーションが上手く行くから…と、共感するふりをする人がいるが、このような「ふり」は、相手にすぐにバレてしまうのだ。

ふりがバレると、相手に不快な思いをさせてしまうことになる。

適度なものにする

共感は適度なものにしなければいけない。

友人が失恋した、というケースだと、自分のトラウマ的な失恋のケースを思い出し、共感が行き過ぎてしまう…ということがある。この場合は、共感という範疇を超えているのかもしれない。

※相手のことではなく、自分のことになっている。

また、クールに対応しても共感にはならない。

必要な経験だから、だれにでもあることだから…と慰めても、原因の分析や解決策を提示しても、共感にはならない。一歩引いたクールな対応では、「共感する」ということにはならないのだ。

薄皮1枚程度がいい

相手と同じ立場に立つが、あくまでも仮想である、とする。

限りなく現実に近い仮想である、とすればいいだろう。

現実との境界線を薄皮1枚残しておくのだ。そうすれば、共感から自分のことになることはないし、何か距離を感じる「クールな対応」をしなくて済む。節度をいい具合に保つ形の共感になる。

※他人事だが、自分の身につまされる他人事である…程度がいい。

相手の様子をよく見る

相手の様子をよく観察したい。

相手の感情はボディランゲージとして表に出てくる。そのボディランゲージを読み取り、自分も同じ感情を体験することが共感になる。だから、相手のそれを正確に読み取らなければいけない。

相手の様子を観察するためには、相手に関心を持つ必要がある。

相手に関心を持っていれば、相手のボディランゲージの表出に気付くことができるだろう。そこから、(様子がおかしいが)「何かあったのか」と、痒い所に手が届くような質問をすることができる。

※相手は、「この人であれば、わかってくれるのでは…」と感じる。

相手の表情に合わせる

相手の表情と自分の表情を同調させたい。

人にはミラーニューロン神経細胞)があるので、こういうことは自然にできる。

会話のシーンでも、相手が笑顔になれば、こちらも自然に笑顔になる、ということがあるだろう。ただ、相手の表情を観察しなければミラーニューロンが働かないので、そうする必要がある。

人は、相手の表情が自分が写る鏡のようになれば、共感してくれている…と感じる。

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この相手ならと考える

この相手ならそういう気持ちになるのだろう…と考える。

人であれば、出来事に対する反応の向きに大差はない。成功すれば喜ぶし、失敗すればへこむ。

※逆の人はほとんどいないだろう。

ただし、感度の違いがあるので、程度の違いはある。相手が敏感な人であれば、感情が動き過ぎではないか…と思うこともあるだろう。そんなときは、この人ならそうなんだろう…と思えばいい。

敏感な人だからそういう感情になるのだ…と思えば、共感できるだろう。

 

共感の仕方を深く考える – サマリー

まとめ

今回は、共感の仕方について書いてみた。

今回の記事で書いたのは、1)共感するふりをしない、2)適度なものにする、3)薄皮1枚はさむ程度にする、4)相手の様子をよく見る、5)相手の表情に合わせる、6)この相手なら「さもありなん」と考える、の6つになる。

共感するとは、他者が抱く感情を共有することだ。

共有するのだから、「ふり」をしてはいけないし、適度なものにしなければいけない。

※自分が奪ってもいけないし、ちょこっとさわる程度でもいけない。

相手の様子を観察し同調する。見た目でいえば、相手と同じ表情をする。人は、相手の表情が自分の感情を表現したものだ…と思えば、「相手は自分に共感している…」と感じることができる。

他者に共感しないタイプだ…と思う人は、その仕方について考えた方がいい。

今回の記事:「共感の仕方を深く考える」