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スピーチの緊張対策5つ – 震えや緊張を克服する

スピーチをする前に、緊張対策を講じておきたい。

特に、過度に緊張しやすい…という人は、しっかり対策を講じておく必要がある。

ある程度の緊張は必要なのだが、過度に緊張すると、口元や声が震えたり足が震えたり…と、緊張が表にあらわれてくるし、思考もままならない状態になってしまうためだ。緊張のあまり、頭が真っ白になってしまった…というトラウマになるような経験をしたことのある人もいるだろう。

今回は、スピーチの緊張対策について書いてみたい。

目次

なぜ緊張するのか

緊張対策を講じた上でスピーチをする男性

まず、なぜ緊張してしまうのか…だが、

失敗に対する不安、自分が他人の評価にさらされる(自分の評価が落ちるのではないか)…という不安、単純に、自分に対する大人数の好奇な視線が負担になり緊張する…ということもある。

※緊張しやすい人は、聞き手の視線を「好奇な視線」だと思ってしまう。

スピーチでは、自分だけが評価されることになる。

スピーチを聞いている人は安全地帯にいるので、視線の集中砲火を浴びることはないし誰からも評価されることがない。このとっても不公平な感じ(笑)は、安心感ではなく緊張を呼びこむ。

※危険な舞台に自分だけ上がっている…と思うので、緊張するのだ。

度を越えるとまずい

スピーチをする前に緊張するのは当たり前のことだ。

もちろん程度の差はあるが、誰でも緊張するし、この緊張は必要なものでもある。

※ある程度の緊張感はあった方がいい。

問題は度が過ぎる緊張だ。震えて言葉をまともに発することができない、ということでは困る。萎縮し、極端に縮こまる、自信なさげにおどおどしたり声が小さくなる、ということでも困る。

途中までは緊張を抑えることができたが、言葉の躓きをきっかけに「あがり」に加速が付き、度を越えてしまう…ということもある。言葉の躓きで焦ってしまい、そうなってしまうのだが…。

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スピーチの緊張対策は

緊張は必要だ…とする

今述べたように、緊張は必要なものだ。

適度に緊張することで、集中力が上がりパフォーマンスが上がる、ということがある。

※緊張がなくなると緩んでしまい、間違えたり時間を無駄に使ったり…ということになる。

また、先に「危険な舞台に自分だけ上がる」という認知になる、としたが、「重要な舞台に自分が上がる」とすることもできる。どうでもいい舞台ならともかく、大事な舞台であれば、緊張を利用してパフォーマンスを上げる必要がある。つまり、緊張が必要である、とすればいいのだ。

※実際に緊張は必要なのだ。

一生懸命やればいい

スピーチは、自分なりに一生懸命やればいい、としよう。

一生懸命やっている人のスピーチは、たとえ下手でも好感度の高いものになる。

朴訥な営業マンの成績がいい、という話を聞いたことがあると思う。

営業トークが下手でも、一生懸命話す、というだけで相手は価値を感じるのだ。一生懸命話すということには、誠実に話す、ということが含まれる。その誠実さに価値がある、ということだ。

※下手だと思われてもいいから、一生懸命話せばそれでいい…とする。

自分から聞き手を見る

酷く緊張する人は、聞き手の方を見ない。

聞き手の視線が嫌なので、できるだけ見ないようにするのだ。

中には、その聞き手の視線を感じないようにするために、わざと眼鏡やコンタクトを外しスピーチをしようとする人もいる。見たくないものを見ないようにするための苦肉の策ではあるが…。

自分の成功したスピーチと失敗したそれを思い出してほしい。

前者の場合は、比較的よく聞き手を見ていたはずだ。聞き手のリアクションも観察できたはずだ。だが後者の場合は、聞き手を見ていなかったはずだ。見ないようにする意識が勝ったはずだ。

※うしろにいる人を見るようにすると、目線が下がらないのでおすすめだ。

圧力負けせずにすむ…

過度に緊張する人は、聞き手の得体のしれない圧力を感じ萎縮する。

得体のしれない圧力と書いたが、聞き手の圧力を自分で大きくしている節もある。

この妄想的な高い圧力を抜くための手段が、「自分から聞き手を見る」ということだ。おもしろいもので、こちらから一矢報いれば(聞き手を見れば)、妄想的な圧力というものはスッと抜ける。

※聞き手を見ることは、膨らませた風船を針で突くような行動になる。

自分の声に自信を持つ

過度に緊張する人は、自分の声に自信がない。

普段から、声が小さいとか滑舌が悪い…などと言われているのではないか。

スピーチの第一声は、かなり緊張すると思う。声を出すのも勇気がいる、という状態になる。そこで、あらかじめ自分の声に自信を持っておきたい。いい声の出し方については、以下の記事で書いた。

いい声の出し方6つ – 声で印象を変える

その中からひとつ紹介しておくと、「共鳴を使う」ということだ。

音を響かせる、ということだが、これは、鼻や口、喉にある空洞を使うことでできるようになる。一朝一夕にはできるようにならないので、ある程度地道な努力を積み重ねることが必要になる。

自分の声に自信がつけば、スムーズに声を出せるようになる。

リハーサルを繰り返す

スピーチはの練習は、「まだやるか…」というまでやり倒したい。

あるTEDの講演者は、18分のスピーチをするために、200回リハーサルを行ったそうだ。
1分間にすると、11.1回になる。
すなわち、2分のスピーチであれば22回、3分のスピーチであれば33回リハーサルをすればいい、ということになる。
出典:スピーチのコツ|緊張を克服する

2分のスピーチで22回、3分であれば33回が目安になる。

ただし、単純に回数を求める、ということではなく、失敗すれば(その失敗が出ないように)修正する。

失敗が出ないように、文言を変えてもいい。声もチェックする。トーンはどうか、感情を込めているか、響きはどうか…までチェックする。そうしながら、何度もリハーサルを重ねるのだ。

※自分で納得できるまでリハーサルを繰り返したい。

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スピーチの緊張対策5つ – サマリー

まとめ

今回は、スピーチの緊張対策について書いてみた。

今回の記事で書いたのは、1)緊張は必要なものとする、2)一生懸命やればいい、3)自分から聞き手を見る、4)自分の声に自信を持つ、5)リハーサルをとことん繰り返す、の5つになる。

緊張は必要なことだから、克服するというよりは、使いこなす…という発想がいいかもしれない。

ただ、緊張が過度になると、手を付けられない「暴れ馬」のようになるので、素人では乗りこなすことがむずかしくなる。そこで、緊張が暴れ馬にならないように対策を講じる必要が出てくる。

たとえば、自分なりに「一生懸命できればそれでいい」とする。

下手だろうが何だろうがどうでもいいのだ(笑)。一生懸命やりさえすれば、あなたの評価が下がることはない。逆に好感度が上がるだろう。だから、なにも怖がる・警戒する必要はないのだ。

自分の声に自信を持つことは、時間がかかることなので、日頃から努力した方がいい。

今回の記事:「スピーチの緊張対策5つ – 震えや緊張を克服する」