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人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

金目当てで何が悪い - お金目当てがマズい理由

お金目当てで行動することがないだろうか。

お金は大事なものだし、お金目当てで行動することは当然のことだ…と思う人がいるだろう。

お金目当てはあって当然のことだし、そのことを否定するつもりは全くない。たとえば、ブログの記事に広告を貼るのも、お金目当てにそうしている…ということになる(悪いことではない)。

問題はバランスだ。お金目当てが突出すると、マイナスの結果を導くことになる。そうして失敗すれば、そのことが実感としてわかる。だができれば失敗する前に、そのことを知っておきたい。

目次

お金は大事なもの

お金は大事

お金が大事なものであることに疑いはない。

衣食住にはお金がかかる。結婚して子供ができれば、養育費にもお金がかかるようになる。

また、生活に楽しみや潤いを求めれば、その分お金がかかる。外食や旅行をすれば、お金が飛ぶようになくなってしまう。子育てにもお金がかかる。このことを実感している人も多いだろう。

お金を求めるのは当たり前…

なので、お金のために一生懸命になるのは当たり前のことだ。

特に、幸福感が逓減する年収以下(7~800万以下)の人にとっては、年収を上げることが幸福感につながるため、お金のために一生懸命になるだろう(そうすれば幸せな気分になれる)。

※お金は大事なもので、それを追い求めるのは当たり前のことだ。

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お金目当てがダメな理由は

長く続けることができない…

だが、お金目当てで行動しても、上手く行かないという面がある。

スティーブ・ジョブズはかつて、「お金が目当てで会社を始めて、成功させた人は見たことがない」という発言をしている。なんとなく儲かりそうだから…ということだけで、ビジネスを始めても上手くいかない。自分の嗜好や能力の問題が、二の次になってしまうためだ。

好きだから続けることができる

好きでもないことに、全力投球し続けることはできない。

このブログがここまで続いているのも、書くことが好きで、自分の興味があることについて自分の裁量で自由に書けているためだ。

お金目当てで書くのであれば、儲かりそうなテーマについて書くことになるが、自分の興味のないテーマについて書き続けることはできない。お金だけでやる気を長く維持することは、とてもできないのだ。

※自分の興味のないテーマについて書くことは、苦痛でしかない。

そんな結婚は上手く行かない

多くの場合、お金目当ての結婚は上手く行かないだろう。

立派な家に住み高級車を保有している、高級品に囲まれて生活する、海外旅行はビジネスクラス以上、泊まるところも一流ホテル、レストランも高級レストラン…などと想像すると、そんな生活に憧れを抱く気持ちもよくわかる。

贅沢には慣れてしまう

だが、豪華な環境には、すぐに慣れてしまうものだ。

慣れてしまえば、それが当たり前のことだと思い、そのこと自体に幸せを感じることはなくなる。

※自分が憧れていた生活はこんなものか…と思ったりもする。

そして、好きでもない相手と一緒に生活することに、嫌気がさしてくる(このことには慣れないのだ(笑))。愛情を感じる相手と普通の食事や旅行をすることと、好きでもない相手と豪華な食事や贅沢な旅行をすることを比較してみればいい。

※後者には、(慣れた後)虚構とか虚しさのようなものを感じるはずだ。

お金が争いの火種に…

お金が争いの火種になりやすい、ということがある。

お金目当ての結婚の場合は、まわりから見れば裕福であっても、さらに上を見て、お小遣いがまだ足りない、大して豊かではない、相手はかなりケチだ…などと不満を抱くようになる。お金に執着の強い人は、お金にまつわる部分に不満を抱きやすく、お金が争いの火種になるのだ。

※上で述べたように、贅沢に慣れてしまうことがひとつの原因だ。

お金目当てになると停滞する

お金目当てになると、好ましくない影響が出てくる。

精神的に好ましくない影響が出てくるのだ。

お金目当てになると、不安を高め、抑うつを招きやすくなる。また、社会に貢献したいという気持ちが低くなる。その原因のひとつは、自分が目標とするお金を稼ぐことができないのでは…と不安になるためだ。

たとえば、「20万/月」稼ぐことを目標にブログをはじめた人が、「これはとても稼げない…無理だ」と思うと、落胆しブログを続けることはできないだろう(途中で気持ちが切れるのだ)。

では、20万稼げると信じればいいと思うかもしれない。だが、いずれ20万稼げるようになると思っていても、精神的にいい状態にはなりにくい。※経験者であれば、このことがわかるはず。

 

何を目当てにすればいい?

お金目当てになる原因がある

お金目当てが過ぎる人には、そうなる原因がある。

端的に言えば、薄っぺらい思想に支配されているのだ。このタイプの人は、自分がどんな人物なのかということよりも、自分が何を持っているのかが気になって仕方がない

お金持ちは素晴らしい、社会的な地位の高い人は素晴らしい、容姿が優れた人は素晴らしい、という外形的な価値観に支配されるため、それらの目標を達成することにより、自尊心が満たされる…と感じる。このことは、育ってきた環境や両親の影響が大きいのかもしれない。

※「やまとなでしこ」というドラマの主人公である桜子は、子供の頃の貧乏がトラウマになり、お金目当ての大人になった。見栄っ張りの自己中で、自分がどんな人物なのかについては、一顧だにしようとしなかった(笑)。ドラマなので最後には考えを改めるが、現実ではどうだろうか。

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その代わりに何を目当てに…

では、お金目当ての代わりに、何を目当てにすればいいのだろうか。

ひとつは、自分の成長だ。このブログでは、「自分比で改善すればいい」ということをよく書いているが、それは自分の成長にフォーカスするためだ。自分の成長に注目し、少しでも成長を感じることができれば、満足し自己肯定できる

※右肩上がり、という状態はとても楽しい。

さらに、他者や社会とつながりを持つこと、他者や社会に対し貢献することだ。

これらを目指している人は、自尊心が高く精神的にも良い状態にある。

地域社会に貢献しようとしている人が、なんとなく生き生きとしているように見えることがあるが、そのとおり(精神状態がいいため)実際に生き生きとしているのだ(笑)。

※自己成長に注目し、他者や社会とつながりを持ち貢献する気持ちを持つ。

 

お金目当てがマズい理由 - サマリー

まとめ

今回は、お金目当てがなぜマズいのか、について書いてみた。

お金は大事なものだし、お金がなければ生活が成り立たない。

最低限の生活ができていても、お金がないばかりに、パートナーとギスギスする…ということもあるだろう。なので、お金をモチベーションにしても構わない。問題はバランスだ。お金の部分が突出してしまってはダメなのだ。

お金目当てが過ぎると、いろいろ停滞してしまう。

精神的にダメージを受けやすくなるので、物事を粘り強く続けることができない。

柔軟性も失うだろう。精神的に良い状態を保つことができなければ、パフォーマンスは上がらないのだ。お金目当てが突出していると感じる人は、自分の成長に注目したり、他者や社会とつながりを持ち、それらに対し貢献することを考えてみればいい(そうしてバランスを保つ)。

今回の記事:「金目当てで何が悪い - お金目当てがマズい理由」