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目上の人の話は聞いておいた方がいい

あなたは、目上の人の話を聞く方だろうか。

かなり上の人とはできるだけコミュニケーションを避ける、という人もいると思う。

おじさんやおばさんの昔話や自慢話は聞きたくないし、上から目線的な話も聞きたくない…という気持ちはよくわかる。だが、目上の人の話は聞いておいた方がいい(自分の利益になる)。

今回は、目上の人とのコミュニケーションに関する話をしてみたい。

目次

目上の人には…

目上の人と話す女性

目上の人には、話したい・伝えたい…という欲求がある。

自分がその立場になるとわかるが、部下や後輩が(知識や経験の不足から)明らかにまずいやり方をしている…ということがわかるのだ。そんなときは、アドバイスをしたい…と思うものだ。

自分がそのときにできなかったとしてもだ。

というか、自分ができなかった分、強い反省があるので、「こうした方がいい」ということがわかる。自分と同じ轍を踏ませたくない…と思えば、自分の知見を話したい・伝えたい…となる。

 

話を聞けない

上の人の話は聞けない

だが、上の人の話は素直に聞けないものだ(笑)。

自分のやり方や考え方などを否定された…と感じるためだ。

たとえば、目上の人から1対1で「素直な人が伸びる」という話をされたとしよう。そうすると、「この人は、わたしが素直でないためこういう話をするのだろう…」と思い、不愉快になる。

※そう思えば、不愉快になりやすい、ということだ。

また、これはわたしが実際に思ったことだが、「自分の話を若手が聞いてくれない…。だから、若手に話を聞かせるために「素直な人が伸びる」という話をしている」と解釈することもある。

つまり、おじさんがポジショントークをしている…と思い、聞く耳を持たないのだ。

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自律性を侵害された…と感じる

話の内容によっては、自律性を侵害された…と感じることもある。

こうしろ、ああしろ、と言われると、そう感じるのだ。入社当初であれば、自分に知識や経験がないことを重々承知しているので、わりと素直に聞けるのだが、数年経つとそうではなくなる。

こうしろ、と言われると、自律性を侵害されたと感じ、「いや違うだろ」となりがちだ。

 

聞いた方がいい

人の話は聞いた方がいい

だが、上の人の話は素直に聞いた方がいい。

目上の人の話には、本質的な内容が含まれていることがあるためだ。

たとえば、先に述べた「素直な人が伸びる」という話にしてもそうだ。

目上の人にそういう話をされたときに、自分を批判しているのか…とか、ポジショントークではないのか…と思い、スルーするのはもったいないことだ。とりあえず、そうなのか…と思えばいい。

反発や斜に構え見下すようなことはせずに、素直に聞いておけばいい。

話をしてくれるようになる

自分が聞く耳を持っていれば、目上の人は話をしてくれる。

先に述べたように、もともと話したい・伝えたい…という欲求があるためだ。

目上の人の話には、昔の自慢話など、不毛な話があるかもしれない。だが、そこに本質的な内容が含まれていることもある。全く不毛な話については、「必要なコストである」と割り切ればいい。

※そのことを逆手に取り、自慢話を上手く取り扱うスキルを磨いてもいい。

情報を得ることができる

目上の人の話は、質が高い(可能性がある)情報でありインプットである。

こういう情報は(ノイズ込みでも)得た方がいい。

情報は集めすぎてもいけないが、集めなさすぎてもいけないのだ。

いくら優秀な人でも、役に立つ情報がなければ正しい判断を下すことはできない。目上の人は(少なくとも経験値が高いため)自分より多くの情報を持っている。その情報を得ることは、正しい判断を下すために必要なことになる。

上の人の話を情報にしないと、情報は必要かつ十分にならない。

目上の人に好感を持たれる

上の人の話を聞くと、その人に好感を持たれることになる。

あなたも、自分の話に興味を持ち聞いてくれる人に好感を持つはずだ。

自分の欲求を満たしてくれる相手に対し、好感を持つことは当たり前のことだろう。

また、上の人は、「若手に話を聞いてもらえない」と感じているかもしれない。そうであれば、話を聞くこと自体が大きなポイントになる。話を聞くだけで、好感を持たれることになるのだ。

※そうすることで、会社などであれば、過ごしやすくなるだろう。

 

聞けない人の問題は…

自分の話だな…と思う

すぐに、自分の話だ…と思うと、聞けなくなってしまう。

個人攻撃をされている…と感じると、ありがたい話でも聞けなくなってしまうのだ。

なので、仮に自分がそう感じても、「自分のために苦言を呈してくれているのだ…」と変換した方がいい。または、「自分のことではなく、一般的な話をしているのだ…」と思えばいいだろう。

反発したりへこむのではなく、そうすることが、自分の利益になるのだ。

無駄なプライドを持つ

上の人の話を素直に聞けない人は、無駄なプライドを持っている。

このタイプの人は、目上の人であっても、「自分より下だ」と思うと、その人の話を聞かない。

さえない、仕事のできない上司の話は、はなから聞こうとしない。無駄なプライドを持つ、ということは、自分の弱い部分を守ろうとする表れでもある(実は自分に自信がないのかもしれない)。

無駄なプライドは、自我を守るために必要だが、自分に不利益を及ぼす。

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上の人の話を聞く – サマリー

まとめ

今回は、目上の人とのコミュニケーションに関する話をした。

上の人の話を聞いた方がいい理由は、1)話に本質的な内容が含まれる(ことがある)、2)役に立つ情報を得ることができる(情報量が増す)、3)目上の人に好感を持たれる、の3つだ。

話に本質的な内容が含まれることはあるが、それに自分で気が付かなければいけない。

上の人は、懇切丁寧にわかりやすく説明してくれない。大事なことでも、抽象的で短い表現を使って表現することが普通にある。だから、その言葉をヒントにして考えを深め、自分で大事なことに気付かなければいけない。

※まずは、ヒントに気が付かなければいけない。

話を聞くことで、好感を持たれ情報が集まるのであれば、そうしない手はない。役に立つ情報が集まらなければ、どんなに優秀でも正しい判断を下すことはできない。このことを頭に入れておく。

※会社で過ごしやすくなる、居心地がよくなる…ということも大きな利点だ。

今回の記事:「目上の人の話は聞いておいた方がいい」