世の中には、適当な人がいる。
いいかげんな人、という意味で使うが、このタイプの人にイライラさせられる…ということがある。たとえば、相手が約束を守らない、時間を守らない…ということで、イラッとすることがある。適当な人とつき合うのであれば、彼らの特徴を理解してつき合う必要がありそうだ。
今回は、適当な人の心理と特徴について書いてみたい。
目次
適当な人とは
適当には、適う、妥当、ふさわしい、という意味がある。
一方で、いいかげん、という意味もある。なので、混乱する人もいると思う。
適当⇒良い加減⇒良い意味のいいかげん⇒悪い意味のいいかげん、になったのかもしれないし、その人にふさわしい対応が、たまたま悪い意味のいいかげん、であり、その使用法が定着したのかもしれない。たとえば、いつも時間に遅れる人に対する適切な対応は、こちらも遅れる…ということになる。
良い加減の対応が、(悪い意味の)いいかげんな対応、ということになる。
適当な人の心理と特徴は
その場しのぎ的な言動をする
適当な人は、「いいかげんな人」とする。
適当な人は、その場しのぎ的な言動をする。とりあえず、その場がよければいいではないか、あとのことはよく考えない、知らん、(必要があれば)そのとき考えればいい…ということだ。
だから、安請け合いをしてしまう。
たとえば、知人に何かを頼まれたとき、「もちろん、協力します」、「~へ行きますよ」と答えながら、実際は動かない…ということがよくある。頼まれたことすら忘れていることもある。
TPOからずれる
適当な人は、TPOに相応しいスタイルからずれてしまう。
TPOとは Time Place Occasion のことで、時間、場所、場合のことだ。
いいかげんな人は時間を守らない。場所や場合に応じた身だしなみや言動を選択することができない、ということもある。結果、まわりに気遣いができない人である、と評価されることになる。
TPOに相応しい言動をすることは、まわりに気遣いをするということになる。
約束を守らない
このタイプの人は安請け合いをするので、約束を守らない、ということになる。
以前、同僚のA君に合コンのセッティングを頼まれ了解したが、その約束を反故にした…という話をした。A君からそのときのわたしを見れば、適当でいいかげんな人、ということになる。
適当な人は、約束を守ることにそれほど関心がないのだ。
人の話を聞いていない
適当な人は、人の話をあまり聞いていない。
肩書きがある人の中にも、適当な人がいる。
たとえば、会議の席で立場上反論すべきなのに、「あ~はいはいそうですか~」と、相手の話を流す人のことだ。こういう人を目の当たりにすると、「適当な人だな…」と思う。この人には何を言っても無駄なんだろうな…とも思ってしまう。結果、真面目に話す気になれない。
※どんな肩書きがあっても尊敬できない人、ということになる。
相手のことを考えていない
適当な人は、相手のことをあまり考えていない。
相手の利益や感情のことをあまり考えていないので、(それらに反する形で)人の話を聞かなかったり、約束を守らなかったり、その場しのぎ的な言動を選んだり…ということになるのだ。
※相手やまわりのことを考えないので、TPOに相応しいスタイルからずれてしまうのだ。
借りたものを返さない
このタイプの人は、人によくものを借りようとするが、借りたものを返そうとしない。
相手に迷惑をかけるので最初から借りなければいい…と思うが、そういう思考はないようだ。
以前、適当な知人に高価なものを貸して嫌な思いをしたことがある。そのときは、相手が困っているから貸したのだが、自分から返そうとしない。安価なものであればどうでもいいが、高価なものなのでそうはいかない。やむを得ず催促してようやく返してもらったが、嫌な思いをした。
その人は、ほかの人にも同様のことをしていたようだ。
人に厳しくない
適当な人は、自分に甘い分、人に厳しくない。
このことは、このタイプの人の特長になるだろう。
やさしいから厳しくない、という見方もできるが、「適当でいいよね」、「ゆるくても構わない」という思想や、「他人のことをあまり考えない」という特徴からそうなるのだろうと思う。
人としてのやさしさと勘違いしない方がいいだろう。
直感で動く
適当な人は直感で動く。根拠がなくても動く。
よく考えて、リスクを吟味して…ということではないので、フットワークが軽い。
そのため、試行回数が多くなる。試行回数が多くなれば、失敗は増えるが、「あたり」を引く確率も高くなる。適当だけれども、なぜか上手く行く理由は、あたりを引けるからだろう。また、多くの行動から得た実践的な知恵を利用できることも、なぜか上手く行く理由になるだろう。
※下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる、ということを実践している。
評価が二分する
このタイプの人に対する評価は二分する。
まず、いいかげんな奴だけれども、どこか愛嬌があり憎めない…と好感を持たれる場合がある。
適当な人は自由でお気楽に生きているイメージがある。自由で楽天的なところがうらやましい…と羨望の眼差しを向ける人もいる。人にゆるく・やさしく見える部分を評価する人もいるだろう。
一方、まったく評価しない人もいる。
約束を守らない、時間を守らないなど論外だ、と思えば、評価できない。ルーズすぎるのでは…と思えば評価できない。自分の話を軽く扱われイラッとした…という人も低評価を与えるだろう。
適当な人の心理と特徴 - サマリー
まとめ
今回は、適当な人の心理と特徴について書いてみた。
今回の記事で書いたのは、1)その場しのぎ的な言動をする、2)TPOからずれる、3)約束を守らない、4)人の話を聞いていない、5)相手のことを考えていない、6)借りたものを返さない、7)人に厳しくない、8)直感で動く、9)評価が二分する、の9つになる。
適当キャラが適当に振舞うことについては、容認されるのかもしれない。
だが、そうでない人が、真似をすると痛い目にあうだろう。なので、あいつが許されるのであれば自分も…とは思わない方がいい。普通の人は、節度を保ち常識的に振舞った方がいいだろう。
※積極的に行動する、人に厳しくない(寛容である)という点は見習ってもいい。
今回の記事:「適当な人の心理と特徴8つ」