不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

人前で堂々と話す方法がある

人前で堂々と話せたらいいな…と思うことがある。

なぜそうしたいのかな…と考えてみたのだが、「自分が嫌な思いをせずにすむ」、「他人が自分を高く評価してくれるから」ということだろうか。

人前で堂々と話すことができれば、衆目の中で恥をかいたり(その結果生じる)自己嫌悪に悩まされることがなくなる。他人に高く評価されれば、チャンスに恵まれる…ということがあるだろう。

人前で堂々と話すことには、デメリットがなくメリットしかなさそうだ。

今回は、その方法について書いてみたい。

目次

 

緊張するのは当たり前

誰しも緊張する

程度の差はあるが、誰でも緊張する。

人前で堂々とはきはき話す…という評価を受けている人がいる。

その人が人前で話すときは、必ずと言っていいほど高い評価を受けるので、「羨ましいな…」と思いつつ、じっくり観察してみることにした。そのとき気付いたのは、その人は実は緊張しているということだ。

だが、よく注意して観察しないと、緊張しているということは傍目にはわからない。

要は、スピーチやプレゼンの達人でも緊張する、ということだ。

※そう考えると、少し安心できるだろう。

 

人前で堂々と話す方法は

危険はない…と

人前で堂々と話せない人は、危険や恐怖を感じている。

人前で話すことに人一倍リスクを感じている、ということだ。

リスクに敏感であるという生得的な特徴があるのだろう。もし、このスピーチやプレゼンで失敗すると、自分の評価が地に落ちてしまう…、まわりが自分を見る目が悪い方に変わるだろう…などと考えてしまう。

そして、「危険だな」、「怖いな…」と思ってしまう。

 

 

 

もちろん、最悪のケースではそういうこともあるだろう。だが、最悪のケースを「いかにも起こりそうで怖い…」と思っていると、萎縮してかたくなり、自ら失敗を呼び込んでしまうことになりかねない。

だから、最悪はそうだけれどそうなる確率は低く、普通にやればそうならない。仮に最悪のケースになったとしても、自分の実力なのだからそれはそれで仕方がない…と思っておけばいい。

たくましく、その経験から学べるからいいではないか…と思えばいい。

緊張を利用する

緊張というものは、うまくやれば利用することができる。

緊張を利用してゾーンに入った…という経験を持つ人も多いと思う。

わたしは、バレーボールの試合でその経験をしたことがある。

サーブを打つときは、ほとんどすべての視線がこちらに集まる。その視線を意識すると緊張するが、そのときは緊張を力に変えることができた。ゾーンに入り構えた時点で、このぐらいの球速で、こんな軌道でラインぎりぎりに球が落ちる…というところまで、ほぼ完璧にイメージできた。

※集中力が高まり、自分のリズムで一連の動作を行うことができた。

そして、そのとおりになり、サービスエースになった。

緊張を利用するためには…

緊張というのはリソース・エネルギーなので、うまくやれば利用できるのだ。

※緊張しやすい人は、その特徴が欠点だと思いがちだが、才能であり長所なのだ。

その緊張を利用する条件だが、まずは上で述べたとおり、「危険はない」、「恐れることはない」と考えなければいけない。危険があると思えば、逃走や身がすくむ、固まる、頭が真っ白になる…という反応になり、堂々と何かをする、ということにはならない。

次に、緊張をリソース・エネルギーとして意識することだ。

緊張が高まってきたら、それを抑えようとするのではなく、「よし、いい感じでエネルギーが増えてきた」、「このエネルギーを使うことで、高いパフォーマンスを発揮することができる」と認知すればいい。

※火事場の馬鹿力というものは、この種のエネルギーを利用したものだ。

全体を見渡す

スピーチでもプレゼンでも、まず(聞き手)全体を見渡したい。

堂々と話せず、縮こまってしまう人は、このことができていない。

すぐに縮こまってうつむきがちな閉じた姿勢になるのだが、これではだめだ。

全体を見渡すことは、自分から聞き手に働きかける、矢印を出す…ということで、聞き手に対し<開く姿勢>になる。こういう姿勢を感じると、聞き手は「堂々としているな…」という印象を抱くのだ。

全体を見渡して聞き手の情報を得てから話す、という意味もある。

視線を聞き手に送る

スピーチやプレゼンが下手な人は、これができない。

聞き手から受けるプレッシャーと戦うことに精一杯で、余裕がないためだ。

また、コミュニケーション下手で、自分から他人に働きかけができない…という事情もある。

だが、堂々と話したければそうする必要がある。

そのための練習だが、スーパーでレジの人と視線や言葉をかわす、お店の店員さんとアイコンタクトしてコミュニケーションをとる、歩道ですれ違う人の顔を見る、などがある。知っている人に自分からあいさつをする、ということでもいい。

要は、こちらから働きかける練習をする、ということだ。

好意的に聴く

自分が人の話を聴くときは、好意的に聴きたい。

堂々と話せない…という人は、自分が聴くときは話し手の評価をしているはずだ。

あら探しと言ってもいいのかもしれない(笑)。

だが、自分が普段からそういう聴き方をしていると、自分が話すときにも「他人から評価を受けることになる」、「あら探しをされる…」と考えてしまい、警戒心を高め萎縮してしまう。自縄自縛という状態になってしまうのだ。

自分が好意的に人の話を聴いていると、そういう考えを持たないようになるだろう。

※その人やスピーチの内容のいいところを探す、という意識で聴けばいい。

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人前で堂々と話す方法 - サマリー

まとめ

今回は、人前で堂々と話す方法について書いてみた。

スピーチやプレゼンでオドオドしてしまう…という人は、いろいろ工夫をする必要がある。

その方法だが、1)人前で話すことに危険はない…と考える、2)緊張を上手く利用する、3)最初に全体を見渡す、4)視線を聞き手に送る、5)人の話を好意的に聴く、の5つになる。

人前で話すことが苦手な人は、「注目を浴びたくない」、「緊張が嫌だ…」と考えている。

だが、緊張はリソース・エネルギーである。

緊張が高まってきたら、エネルギーが増えてきた…と思えばいい。

人前で話すことに危険はない、したがって逃げ出す必要はない、緊張という<活力の源>を使えば最高のパフォーマンスを発揮できる…と思えば、オドオドすることなく堂々と話すことができるだろう。

緊張が高まってきたら、パワーアップしている…と思えばいいのだ。

※ギアを一段上に上げて、万全の体勢にしている…としてもいい。

今回の記事:「人前で堂々と話す方法がある」