ブログをやっている人は、ブログのアクセスを増やしたいと思うだろう。
備忘録としてブログを利用している人は別だが、ブログを通じて何らかの情報を発信している人にとっては、人に「読まれてなんぼ」という面がある。だが、ブログのアクセスを増やしたいと思っても、そう簡単なものではない。ただブログの記事を増やせばいい、というものではない。
今回は、(続けるために必要な)ブログの差別化について書いてみたい。
目次
ブログの差別化が…
差別化がポイントになる
ブログのアクセスを増やそうと思えば、差別化がポイントになる。
ビジネスを行っている人は、常に「差別化」について考えていると思う。自分のところの商品やサービスを買ってもらうためには、何らかの(顧客にとっての)「魅力」が必要だ。
なので、事業者は、価格、品質、サービス、使いやすさ、マーケティングなどで、何とか競合他社と差別化しようとする。競合他社と同じレベルでは、抜きんでることができないばかりか、ビジネスを維持することも難しくなるためだ。
人でも同じこと
このことは、人でも同じことだ。
会社では、年齢の近い同期近辺の連中と(いい意味で)自分を差別化することができなければ、「one of them」で終わってしまう。そうなると、組織の中で出世することはできない。
恋愛でも、ライバルと差別化しないと相手に選ばれない…ということがある。
差別化できないブログは…
さらに、ブログの記事も同様だ。
砂浜の砂粒の数ほどある他のブログと差別化できなければ、砂浜の中に埋もれてしまい、読まれないブログになってしまう。苦労が徒労に変わり、思うようにブログのアクセスを増やすことができない…という状態になる。
やはり、ブログを書く以上は、多くの人に読んでもらいたい…と思うのが正直なところだ。
やる気の喪失から放置へ…
人に読んでもらえなければ、記事を書くことや記事の質を上げることについて熱心に取り組もうとは思わない。
これは単純な話で、読まれないと「記事を書く」ということに対するモチベーションが下がってしまうのだ。はやらないお店の店主に、やる気がみられないのと同じことだ。
他者との差別化が成功しない ⇒ ブログが読まれない ⇒ やる気の喪失 ⇒ ブログを放置(やめる)このラインにのってしまうと、遅かれ早かれブログは終了する(時間の問題だ)。
差別化する方法とは
読者の知識と差別化する
上で述べたように、競合する他者との差別化は必要だ。
それとは別に、ブログの読者が持っている知識との差別化も必要だ。
読者がすでに知っていることを、薄い内容でクドクドとブログに書いても、「ブログ記事の質を上げる」、「ブログのアクセスを増やす」という点では、何の意味もない…ということだ。
読者目線で価値を生み出す
どうやって、読者が少しでも満足する「価値」を出せばいいのか…「読んでよかった」と思ってもらえるのか…
ここをよく考えながら記事を書くことによって、ブログの記事の質が上がり、アクセスも増えるのだろう…と考えている。つまり、自分が狙ったキーワードで訪れてくれた読者が満足する内容になっているのか…と、よく考える必要があるのだ。ゆえに書き手には、相当な読者目線が必要になるのだ。
※ビジネスにおいて、客目線が必要なことと同じだ。
読者の知識と差別化する
ここでは、ブログの読者が持っている知識との差別化にスポットを当てる。
自分自身が誰かのブログを読むときのことを考えてみたい。「読んでよかった」と思う記事は、どのような記事だろうか?
大きく分けると、単純におもしろい、ためになっておもしろい、の二通りだ。 単純におもしろい、というのは、その場で消費するタイプの記事だ。一時楽しむ「娯楽」に似ている。
ためになっておもしろい、というのは、娯楽というよりは教養に近いだろう。後から見直したいと思う類の記事だ。この「ためになっておもしろい」について、少し掘り下げてみたい。
読者の知らないことを書く
まず、単純に読者の知らないことを書く、ということだ。以前の記事でこう書いたことがある。
「百聞は一見にしかず」という言葉をご存じだと思う。だが、この言葉に続きがあることを知っているだろうか?それは、「百見は一考にしかず」⇒「百考は一行にしかず」⇒「百行は一果にしかず」というものだ。
出典:内向的な人はアウトプットを増やしたい
「百聞は一見にしかず」という言葉は、誰でも知っているものだ。
しかし、その後の、「百見は一考にしかず」⇒「百考は一行にしかず」⇒「百行は一果にしかず」については、知らない人が多いのではないだろうか(わたしも知らなかった)。このように、読者が知らないことを書けば、ためになっておもしろい…と感じてもらえる可能性が生じる。
それがむずかしいことであれば、解説を入れて丁寧に説明したい。
読者の知らない切り口で…
これは、「読者の知らないことを書く」ことよりも、やや難易度が高いかもしれない。
読者がよく知っている話題について、あえて別の角度(視点)から切り込むというものだ。
フックやストレートに備え、しっかりガードの構えをとっている相手に対し、内側(別角度)から鋭いアッパーを突き上げる…というイメージだろうか。これが決まれば、結構な破壊力がある。ただし、書く内容に「説得力」が必要だ。それがなければ、ただ、奇をてらっただけになる。
※書籍の「嫌われる勇気」は、この方法でベストセラーになった。
例)カリスマ性は必要ない
以前、この記事「影響力のある人へ…人を動かす影響力を持つためには」の中で、
人を動かす影響力を持つために「カリスマ性」 は必要ない、と書いたが、この主張が「読者の知らない新鮮な切り口で見せる」に当たるかもしれない。
結果的に、多くの人が思っているであろうこととは違うことを書く…ということになる。たまに逆張りで記事を書いている人がいるが、その書き手はこの手法を使っている…ということだ。
ただし、自分自身が本当にそう思っていないと、説得力は生まれない。(そう思っていないにもかかわらず)狙って書いてもダメだ…ということだ。奇をてらうことが目的化してはダメだ。
ブログを差別化したい - サマリー
まとめ
今回は、ブログを差別化して集客する、というテーマで書いた。
ブログのアクセスを増やすためには、他者との「差別化」がポイントになる。
まずは、他者との差別化により、「読まれないブログ」になってしまうことを避けたい。書くモチベーションが落ちてしまうと、ブログの存続すら危うくなってしまう。
※カルロス・ゴーンが「モチベーションは会社のすべてを左右する」と言ったが、会社のみならずブログも同じことだ。
ブログのアクセスを増やすためには、読者が持っている知識との差別化も必要だ。
どうやれば、読者が少しでも満足する「価値」を出せるのか…「読んでよかった」と思ってもらえるのか…ここをよく考えながらブログを書くことによって、魅力的な記事にすることができる。
※常に、ブログの読者の満足度を気にしたい。
差別化する方法は2つある
読者が持っている知識と差別化する方法は2つある。
1)読者の知らないことを書く、2)読者の知らない新鮮な切り口で見(魅)せる、の2つだ。前者は言葉どおりだ。単純に、有益な「読者が知らないだろう」と思うことを書けばいい。
後者は、読者がよく知っている話題について、あえて別の角度(視点)から切り込むというものだ。読者が気づいていない死角からパンチを打ち込むということだ。ただし、自分自身が本当にそう思っていないとダメだ。その内容に説得力がないと、読者はおもしろいとは感じないのだ。
※自分が受けてみるとわかるが、見えないパンチというのはかなり効くのだ(笑)。
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今回の記事:「ブログを差別化して集客する・アクセスを増やす」