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不器用な生き方をやめたい

無駄なプライドは捨てた方がいいんじゃない?

近藤麻理恵さんの「人生がときめく片づけの魔法」を読んだ感想

時事書評・スポーツ

今をときめく近藤麻理恵さんの著書を読んだ。

「人生がときめく片づけの魔法」という本だが、その英語版、「The Life-Changing Magic of Tidying Up」も、海外でかなり売れているようだ。その結果、彼女は、2015年にタイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれている(アーティスト部門)。

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今回は、近藤麻理恵さんの片づけ本を読んだ感想を書いてみたい。

この本を読もうと思ったきっかけは、無名の彼女を「世界で最も影響力のある100人」にまで引き上げた秘密(?)が、この本の中にあると思ったからだ。

※辛口の表現があるかもしれないが、「この本の内容を批判する」という意図で書いているのではない。その点は、誤解しないようにしていただきたい。

 絶対にリバウンドしない

近藤さんの片づけ法を実践すると、リバウンドしないそうだ。

ただし、前提となる条件がある。不要なモノを捨てたあとに、1)一気に、2)短期に、3)完璧に、片づけることだ。中途半端に整理整頓しただけでは、リバウンドするらしい。

※まずは捨てることが大事。捨てる ⇒ 収納場所を決める、という手順になる。

「短期」というのは、数日程度のオーダーかと思ったのだが、個人レッスンの場合、半年程度と書いている。なので、それぐらいでもいいのだろう。「完璧に」というのは若干引っかかるが、ここではスルーする(後述する)。

彼女の「片づけ」の定義だが…片付けは「祭り」だとしている。毎日するものではないという意味だ。日常の片づけは、使ったものを元の位置に戻すだけの行為であり、(片づけというよりも)片づけた状態のメンテナンス、という意味合いで捉えているのだと思う。

「なぜ、リバウンドしないのか?」については、1)完璧に片づいた状態を体験すると、以前の散らかった状態には戻れない、2)適正量(カチッとポイント)にはまると、リバウンドしないものだ(このポイントは感覚でわかる)、という彼女の経験則(?)が根拠になっている。

・本当にリバウンドしないのか?

近藤さんは「絶対」という言葉を使って、リバウンドしないと言い切っている。

その根拠は、1)顧客のリピート率が0、2)片づけのマインドを身につければ、元に戻ることはない(経験則?)、というものだ。※1)顧客のリピート率が0、については、完璧に片づけることができたクライアントに限る話のようだ。

ただし、それだけでリバウンドしないとは言い切れない

もし、リバウンドした場合、「この方法ではリバウンドする」と考えて、リピートしない、ということが考えられるからだ。この疑問を潰すような形で、顧客のフォローアップで確認しているとしているが、それを完全に行うことは困難だ。※この本の内容は、ほとんど定性的なことなのだが、この部分は数少ない定量的なことになる。

2)片づけのマインドを身につければ、元に戻ることはない、については、「絶対」は言い過ぎだが、根拠になり得るのかもしれない。たとえば、夜型の生活をしていた人が、(マインドを変えて)朝型の生活をするようになれば、それを維持することは可能だ。

※マインドを変える効果は侮れない。

・完璧に片づけることが大事

最初にスルーした、前提条件の中にある「完璧に」という言葉だが、「完璧に」片づけられる人がどれだけいるのかな…というのが素朴な疑問だ。

完璧に片づけることができなければ、(前提が崩れることになるので)リバウンドするかもしれない、ということになる。近藤さんの指導を受けた顧客の中にも、「卒業」できなかった人がいるそうなので、(当たり前だが)完璧に片づけられない人もいるのだろう。

とにかく、彼女の片づけ法を効果たらしめようと思えば、「完璧に片づけること」が大事だということがわかる。ただ、この「完璧に」というのは、エクスキューズにも使える。たとえば、リバウンドした理由として、「完璧に片づけていないからだ」と言えるためだ。

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 片づけで人生全般が上手く行く

近藤さんは、片づけると、仕事や家庭などの人生全般が上手く行くと述べている。

家の中を「劇的に」片づけると、その人の考え方や生き方、人生も劇的に変わるそうだ。一気に短期に完璧に片づけをやり終えた人の人生は、間違いなくドラマチックに変化するそうだ。

※このことを「片づけの魔法」と呼んでいる。

彼女の本の特徴は、ここにあるかもしれない。

「片付けをすれば人生が変わる」という話は、これまで聞いたことがない。※切り口に新規性がある。片づけにより、「モノを探す時間がなくなり、人生の時間を節約することができる」という話は聞くが、「人生が劇的に変わる」とまで言い切った本は、はじめてだ。

さらに、彼女の不思議ちゃん的なキャラと、「片づけの魔法」というフレーズは、よくマッチしている。彼女には、今にも魔法のスティックを取り出して、振りそうな雰囲気があるのだ。

※「劇的」、「ドラマチック」、「魔法」など、言葉の使い方に特徴があるが、ターゲットを「掴む」ためのマーケティングの手法だろう。ターゲットは恐らく女性(20~30代)だ。したがって、それぐらいの女性のハートに届くような言葉を、意図的に採用している。同時に、断定的な口調を多用することにより、彼女らの不安や疑問を払しょくしようとしていることがわかる。

・人生の問題がはっきりする

片づけというのは、過去に片をつける行為である。

過去に片をつけた結果、人生において必要なもの・不必要なもの、やるべきこと・やるべきでないことが、はっきりわかるようになるそうだ。片づけをして部屋がキレイになる ⇒ 自分の内面に向き合うようになる ⇒ 問題(やるべきでないことなど)に気づく ⇒ 解決せざるを得なくなる、という理屈だ。

片づけをすることで、人生の問題が解決するのかどうかわからないが、「整理整頓する」という作業が大事なことは理解できる。たとえば、机の上が乱雑なままでは、思考も発散してしまうのだ。近藤さんの主張のように、片づけにより思考がシンプルにまとまり、結果、要・不要がハッキリする、ということはあると思う。

ただし、最後の「気づく」と「解決行動をとる」の間には、大きなギャップがある。問題に気づいたからといって、行動できるとは限らないからだ。※問題に気づくことはいいことだが、行動に至るかどうかは別の問題になる。途中だが、長くなりそうなので、何回かに分けたいと思う。

↓ 続きはこちらです。

self-esteem.hatenablog.jp

参考:「人生がときめく片づけの魔法」 著者:近藤麻理恵 サンマーク出版