不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

過ぎたるは猶及ばざるが如し|ほどほどがいい

過ぎたるは猶及ばざるが如し…というフレーズを聞いたことがあると思う。

やりすぎは禁物ということだが、あなたは、ほどほどを意識しているだろうか?

ほどほどで済ませる人がいれば、常に突き詰めてやらないと気が済まない…という人もいる。両者を比べると、ほどほどで済ませる人の方が楽に生きられるのではないか…と思う。

今回は、ほどほどに頑張ればいい、というテーマで書いてみたいと思う。

目次

過ぎたるは猶及ばざるが如し

過ぎたるは猶及ばざるが如しを表すイメージ

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」というフレーズがある。

度が過ぎることは、足りないことと同じくらい良くない…という意味だが、もっとシンプルに言うと、(たとえ良いと思うことでも)やりすぎは良くない、ということだ。

※猶(なお)を省略して、「過ぎたるは及ばざるが如し」ともいう。

やりすぎは禁物

たとえば、テレビで「~を食べると身体に良い」と聞くと、次の日から、毎食のようにその食材を食べるようになる…これは個人的には、「やりすぎではないか」と思う。

そのことで、偏りが生じる可能性があるためだ。

偏りにより、(逆に)健康を損ねる、ということがあるかもしれない。

なので、その食材を(これまでより多く)取り入れる、身体に悪い食材と入れ替える、程度でいいのではないかと思う。※ほどほどに取り入れる…ということだ。

薬でもそうだが、適量を超えると逆に害になるのだ。

※ちなみに、「敖は長ずべからず、欲は従にすべからず」という格言も、おごりや欲望を増長させてはいけない、という意味で、ほどほどが良い、ということを表した格言だ。

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情報を集めすぎると…

何かを知りたいときは、情報を集めようとするだろう。

しかし、情報の集めすぎは好ましくない。

情報の収集と効果については、(時系列で)以下のように三段階ある。
1)低効率期
2)高効率期
3)停滞期(低効率期)
情報の収集が不十分な段階では、効果が出ない(低効率期)。初期の情報収集により、ある程度の知識ベースができた上でさらに情報を収集すると、効果が目に見えて出るようになる(高効率期)。その後、それ以上情報を集めても、それ以上の効果は出ないという時期(停滞期)がくる。難しくいえば、情報の収集量と効果については、「収穫逓減」の法則が働くのである。
出典:情報を集めたいの罠…情報収集はほどほどがいい

情報の収集と効果については、次の三段階あるが、

1)効果の出ない初期段階(低効率期)
2)効果が目に見えて出てくるようになる段階(高効率期)
3)それ以上の情報を仕入れても効果が出ない段階(停滞期)

3)の段階で情報収集を続けても、意味がないのだ

情報を集めすぎて、(逆に)頭が混乱してくる…ということがあるが、そのような状態のときは、すでに3)の段階に入っていると考えられる。※すでに、やりすぎなのだ。

人間関係におけるやりすぎ

人間関係におけるやりすぎもある。

たとえば、(近所づきあいなどで)頻繁にプレゼントをする人がいる。

どこかに行ったときのお土産、という名目であれば自然な話だが、特に何もないのに、いつも何かをくれる…ということであれば、もらう方は「ちょっともらいすぎかも…」と思ってしまう。

もらうとお返しをしなければいけないので、「面倒だ…」、ひいては、その人と付き合うこと自体面倒だ…と思うようになるかもしれない。中には、借りを作ること(もらうこと)が嫌だ…と思う人もいるだろう。善意でプレゼントをしている人にとっては、不幸なことだ。

また、「世話好き」も同様だ。

本人は相手によかれと思って、世話を焼くのだが、相手は負担を感じている…ということがある。行き過ぎかどうかというのは、相手の反応を見ながらチェックする必要がありそうだ。

恋愛でのやりすぎ

恋愛でのやりすぎもある。

たとえば、尽くし過ぎる…ということがある。

特に頼まれたわけでもないのに、あれこれ相手の世話を焼いていると、相手はそれが当たり前になり、(甘えて)感謝の気持ちを持たなくなる…ということがある。そういう相手の態度にイラつき始め、別れにつながる…ということがあるのだ。※相手が負担に感じ、別れることもある。

また、相手のことがとても気になって、相手を束縛しようとしてしまうことがある。しかし、それはやりすぎだ。束縛しようとすればするほど、相手は嫌になり離れていくだろう。

※逆に、我慢のしすぎが害をなす、というケースもある。

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ほどほどにしないと続かない

ほどほどにしないと、長く続けることはできない。

たとえば、ブログの記事を1日に3本書くことは可能かもしれない。

しかし、そんな勢いで取り組むと、決して長続きしない。数週間もてばいい方だろう。100メートル走の勢いで、マラソンを完走することはできない、ということだ。

はっきりしていることは、1)人生には浮き沈みがある、2)長い目で見た方がいい、3)現状を嘆いては未来がない、ということだ。※浮き沈みがあるので、長い目で見た方がいい。
出典:次善の策をとればいい

成果は、長い目で見ることが必要なのだ。

長い目で見た場合、どんなやり方が一番いいのか…と考えると、おのずから答えは出る。

均等のペースでコツコツ積み上げていくことだ。ブログであれば、自分なりのペースでコツコツ書いていくことだ。たしかに、このやり方には派手さがない。※地味だが堅実ではある。

後塵を拝してもいい

なので、初期のころは、 100メートル走の勢いで走る人の後塵を拝することになる。

突っ走って成果を出す人をみて、その人をうらやましく思うこともあるだろう。だが、それでいい。均等のペースでコツコツ積み上げていけば、かならず追いつき追い越すことができるのだ

※無理せずに、長く続けることが大事なのだ。つまりは、ほどほどに頑張ればいいのだ。

まとめ

今回は、ほどほどに頑張ればいい、というテーマで書いた。

人は「これがいい!」と思うと、そこに向かって突っ走ることがある。

感情的になって、(視野が狭くなり)全力疾走してしまうのだ。しかし「過ぎたるは猶及ばざるが如し」というフレーズがあるように、やりすぎて失敗することが多々ある。

そんなときは、「ほどほどがいいのでは…」と気持ちにブレーキをかけることだ。一度立ち止まり、「やりすぎではないか…」と客観的に考えてみた方がいいのだ。ほどほどにしないと続かないので、長期的に見た場合の成果も出ない。やりすぎに気を付けて、長く続けることを目指したい。

今回の記事:「過ぎたるは猶及ばざるが如し|ほどほどがいい」