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松山英樹はなぜジャスティン・トーマスに勝てないのか

松山英樹ジャスティン・トーマスに負けてしまった。

3日目が終わった時点で、1打差の2位Tで優勝の本命は松山だった。私は1打差で松山に続くジャスティン・トーマスが怖いな…と思っていたが、そのとおりになってしまった。トーマスを怖いと思った理由は、松山とトーマスが優勝争いをすると、(相性が悪いので)競り負けるのでは…という気がしたためだ。過去2回そうだったので、今回もそうなるのでは…と思ってしまった。

今回は、松山英樹ジャスティン・トーマスに勝てない理由を探ってみたい。

目次

松山に強いトーマス

ジャスティン・トーマスは、松山英樹に滅法強い。

トーマスが松山と優勝争いを演じたことは、今回の「全米プロゴルフ選手権」を入れるとこれまで3回ある。2016年10月のCIMBクラシック、2017年1月のSBS TOC、そして今回のメジャー・トーナメントである「全米プロゴルフ選手権」だ。

いずれも、松山はトーマスに3打差をつけられて負けている。松山に滅法強いとしたのは、トーマスは松山が好調なときに、その上を行くプレーをするためだ。解説が松山の強さをタイガー・ウッズを引き合いに出して讃えていると、トーマスが飄々と松山の上を行くプレーをして勝つ。

解説がときどき、「松山のことをほかの選手は脅威に感じるでしょうね」というコメントをすることがあるが、ジャスティン・トーマスに限っては、そんなことはないように見える。逆に松山の方が、トーマスのプレッシャーを感じているかもしれない。

※トーマスは、好調の松山に冷や水をかけるようにして勝つのだ。

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フィジカルなど

フィジカルなど、二人のデータを比較してみよう。

松山:1992年2月生、181cm、90kg。
トーマス:1993年4月生、178cm、66kg。

年齢は1歳違い、トーマスの方が小柄で線が細いが、なぜか飛距離はトーマスの方が上だ。プロ入りは、二人とも2013年で同じ。PGAツアー5勝も同じだ。だが今回、トーマスがメジャーで勝ったため、内容ではトーマスが一歩リードすることになった。

フェデックスカップのランクだが、松山は2016年の13位が最高。トーマスは同年の12位が最高(今期は二人ともトップ10入りし、記録を更新するだろう)。最小ストロークは、松山が「61」、トーマスが「59」。松山の「61」が称賛されたことは記憶に新しいが、トーマスの「59」は、笑ってしまうようなスコアだ(爆発力は、松山以上かもしれない)。

※二人は(体重の違い以外は)よく似ていることがわかる。

ストローク数のデータは

二人のストローク数のデータを見てみよう。

今回の「全米プロゴルフ選手権」の4日間を通じてのデータになる。

1)ティーショット、2)アプローチ、3)グリーンまわり、4)パット、と分けると、松山の場合は、1)23位、2)29位、3)42位、4)17位、となる。トーマスの場合は、1)32位、2)23位T、3)34位、4)4位、となる。

松山がトーマスを上回っているのは、ティーショットだけで、あとはトーマスが上だ。特に、パットに差があることがわかる。トーマスは、パットの名手と言われるそうだが、(優勝争いをした場合)パットの差を埋めないと、松山がトーマスに勝つのはむずかしいと言える。

※松山がトーマスに競り負ける原因は、アプローチ~パットにありそうだ。

ドライバーのデータは

ドライバーのデータも比較してみよう。

1)平均飛距離、2)正確性、3)最大飛距離、で比べてみる。松山は、以前よりヘッドスピードが速くなり、飛距離が295ヤード程度から伸びている、とされる。

今回の松山のデータを見ると、1)19位、2)56位T、3)8位、となっている。平均飛距離は311ヤード程度だから、やはり飛距離が伸びているようだ。

トーマスの場合は、1)1位、2)113位T、3)23位T、となる。飛ぶが精度がイマイチ…という感じだ。精度を犠牲にして、飛ばしているのだろうか?トーマスの場合、第2打以降が上手で自信があるので、1打目にリスクを取っている、という感じだ。

※飛距離はトーマスだが、精度を含めたトータルでは松山だ。

パットに差がある

二人の差は、パットにある。

1)パット数、2)パーオンしたときのパット数、で比べてみよう。松山は、1)14位、2)9位、であり、トーマスは、1)2位、2)2位、となる。

松山の14位、9位というのは、悪くない。最近の押し出すようなパットには、いい雰囲気がある。だが、それ以上にトーマスがいい。トーマスが上手すぎるのだ。

ある研究によると、高いレベルの選手の場合、パットの成否はパッティングをする瞬間もしくは、その直前の脳の状態で決まるそうだ(前頭葉のゆらぎで決まるそうだ)。パットの上手い選手は、このゆらぎに合わせて(いい状態のときに)パッティングできるのかもしれない。

※もしくは、脳のゆらぎを上手く制御できるのかもしれない。

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まとめ

今回は、松山英樹ジャスティン・トーマスに勝てない理由を探ってみた。

松山とトーマスは1歳違いなので、ライバル関係はこの先長く続くだろう。これからも、優勝争いをするシーンが何度となくあると思うので、どうしても勝ちたい相手だ。今のところ分が悪いが、その原因は、端的に言えば「パットの差」にある。

このパットの差は、パットで埋める方法があれば、ティーショットやアプローチで埋める、という方法もあるだろう。松山はトーマスに対し、苦手意識があるのかもしれない。自分より飛ぶし、2打目以降は相手がやや上となると、どうしてもプレッシャーを受けることになるだろう。

※自身のティーショットの優位性を、過小評価しているかもしれない。

あと、松山のスタッツを見て思ったのは、ショートゲームにおけるショットの良し悪しが、パットの良し悪しと連動している、ということだ(ティーショットは、比較的独立している)。

なので、アプローチショットが悪いと、それがパッティングに影響する、ということがあるのかもしれない。または、パットが悪いからアプローチで無理をする、ということかもしれない。メンタルが関わってくる話だと思うが、このあたりにも改善の余地があるのではないだろうか。

今回の記事:「松山英樹はなぜジャスティン・トーマスに勝てないのか」

参考:PGA Stats