不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

独創的な仕事をするために必要なこと

独創的な仕事をしたい、と思うことがないだろうか。

自分の長所を活かしながら独創的な仕事ができれば、他者との差別化につながり、成果につながるかもしれない。では、そのタイプの仕事をするためには、一体何が必要なのだろうか。

前回の独創性に関する記事では、1)(狙わずに)量を出す、2)ポジティブな気分になる環境を作る、3)インプットを工夫する(本を読み返すなど)、ということについて書いた。

今回は、その続きを独創性を求める人に向けて書いてみたい。

目次

情報や知識を視覚化する

独創的な仕事をする人

情報や知識を視覚化するといいと思う。情報や知識を図や絵にするのだ。

たとえば、やりたいことを決めるときには、1)嗜好(好きかどうか)、2)能力、3)市場、を考慮して考えるといいとされるが、この情報を視覚化する。それぞれの円を描いて、3つの円が交わる部分に色を塗る。それぞれの円には、それぞれの意味を象徴するイラストをつけておけばいいだろう。

図や絵にしておくと、文字で記憶するよりも、記憶しやすいというメリットがあるのだ。

もう少し、複雑な例を挙げてみよう。たとえば、ビジネスでよく出てくる「SMARTの法則」だ。この法則を知っていても、「S]は「Specific」で、「M」は「Measurable 」で…などと考えて翻訳までしていたのでは、日が暮れてしまう(事実上使えないということ)。

イメージで覚える

目標を立てるときに使う、SMARTの法則であれば、

柱にジャンプすれば届く位置に線が引かれている。その線までの距離は、(柱に目盛りがあるため)数値でわかるようになっている。自分の横にあるサイドテーブルの上には砂時計があり、砂が落ちている…という絵で覚えておけば、いちいちSMARTから英単語を引き出して翻訳するという、時間のかかかるプロセスを踏む必要がなくなる(実践で使えるようになるということ)。

使える形で記憶する

その方が記憶しやすいし、記憶の再現も簡単で合理的なのだ。情報や知識というものは、いつでも使える形で記憶しておくことが望ましい。本を手を伸ばせば届く本棚に入れておくというイメージだ。そういう意味では、情報や知識を「視覚化する」ということには、大きな意味がある。

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絵を組み合わせることで…

絵と絵を組み合わせることで、独創的なアイデアになることがある。

情報や知識を図や絵にして記憶しておけば、何かの刺激を受けたとき、それがきっかけになって、新しい組み合わせができるということがあるのだ。または、情報や知識を図や絵にして紙に描いておけば、それらをながめることにより、新しい組み合わせができることがある。

つまり、情報や知識を図や絵にしておけば、組み合わせをしやすくなるということだ。

イデアは組み合わせなので、それを容易にできる状態にしておけば、結果的に(出せる)アイデアの量が多くなり、独創的なアイデアが生まれる確率も高くなるのだ。※もちろん、「絵」でなくても言葉でもいい。その際は言葉とイメージをリンクさせておけばいいだろう。

自分には価値があると思う

独創性のある仕事をしようと思えば、自分には価値がある、と思うことも大事だ。

単に、自分は独創的な人間で、自分には価値があると思ってもいいし、自分のアイデアには価値があると思ってもいい。ある社会実験では、「自分には価値がある!」と感じる人の方が、「自分には価値がない…」と感じる人よりも、創造性が豊かになる、という結論が導かれている

※自分に価値がないと思えば、「どうせダメなんだから…」として、活動しなくなる。

先に刷り込んでおけば…

これは、心理学の言葉で言うと、「プライミングする」ということだ。

たとえば、極めて単純だが、ネガティブな言葉を(ある程度)聞いたり書いたりしたあとに人と接すると、ネガティブな言動をとりがちになる。逆に、ポジティブな言葉を(ある程度)聞いたり書いたりしたあとに人と接すると、ポジティブな言動をとりがちになるということがある。

独創性の高い仕事に繋がる

アクション映画を観終わったあとに、気持ちが高揚することがある。

失恋をテーマにした映画を観終わったあとに、感傷的な気分になることがある。

人はインプットに気持ちが同調し、それをベースにしてアウトプット(行動)するようになる。

つまり、インプットがポジティブなもので、それを素直に心に届けることができるのであれば、(たとえフィクションだと知っていても)アウトプットも良いものが期待できるということだ。

「ほめれば伸びる」という現象も、その理屈で説明できる。

したがって、「自分には価値がある!」と思った方がいいだろう。そう思えば、何も考えないか、「自分には価値がない…」と思う人よりは、独創性のある仕事ができる可能性が高くなるのだ。

もし~だったら?と考える

これは、ドラえもんの「もしもボックス」的な思考だ。

もしもボックスを使えば、「もし、お金がなかったら?」、「もし、あやとりがメジャーなエンタメだったら?」、「もし、音がなかったら?」などの「もし~だったら?」を体験することができる。

このことを難しい言葉では、「反実仮想」という。

反実仮想を大きくわけると、

1)事実とは違うが、(理屈には敵っており)ありそうなこと、2)事実にも理屈にも反し、ありそうにないこと、の二つに分類できる。1)は、何かの変数が少し変わればいかにもありそうなことであり、2)は完全なフィクションだ。

どちらの仮想でもかまわないが、「もし~だったら?」と想像を巡らせてみることだ。

それは、パラレルワールドを覗いてみる、という行為でもある。もしかすると、そこに(常識・現実の殻を打ち破るような)独創的な仕事につながるヒントが、落ちているかもしれない。

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まとめ

今回は、独創的な仕事をするために必要なことを書いてみた。

独創的な仕事をするためには、自分の能力が活きる職種を選ぶことも必要だが、自分自身の考え方や工夫というものも大事になってくる。後者をなおざりにして、職種のせいだけにするのは、フェアではない。

独創性については、これまで2回記事を書いている。

独創的なアイデアを出す人になる方法がある 」では、1)自分を否定しない、2)複数の専門性を持つ、3)インプットを工夫する、ということについて書いた。

クリエイティブな人になるには…独創的なアイデアを出したい 」では、4)量を出す、5)ポジティブな気分になる環境を作る、6)インプットを工夫する(補足)、ということについて書いた。

そして、今回の記事で書いたのは、7)情報や知識を視覚化する、8)自分には価値があると思う、9) 「もし~だったら?」と考えてみる、だ。全部で9つになる。

気持ちが大事

初回に書いた1)自分を否定しない、と、今回書いた、8)自分には価値があると思う、は、やや被ると思う。実は、この気持ちの持ち方というのはとても大事なのだ。※独創力の根幹部になる。

昔から言われている心・技・体の、「心」に当たる部分だ。昔の人は、おそらく経験則から、心が大事だ…と考えるようになったのだと思うが、今では心理学や脳科学による裏付けも取れている。

未熟な指導者が精神論(心)に頼るせいで、心の部分が不当に評価されることがあるが、実はかなり大事な部分なのだ。ある意味簡単にできることなので、まずはその部分からしっかり整えたい。

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行動メモ:

独創性のある仕事をするために、

情報や知識を視覚化する、SMARTの法則などは、イメージで記憶する(いつでもすばやく使える形がイメージによる記憶)。アイデアは組み合わせ。常に、情報や知識を組み合わせることを意識する。それらを視覚化すると、組み合わせやすくなる。

自分には価値がある、と思う。自分を否定して独創性が生まれることはない。  

今回の記事:「独創的な仕事をするために必要なこと」