頭が真っ白になる状態を避ける方法5つ
頭が真っ白になることがある。
これは、自分が感じるストレスの値が閾値を超えてしまい、もはや自分をコントロールすることができない…という状態のことだ。
こういう状態になると、身体が機能停止に近い状態になり、短時間でパフォーマンスが著しく落ちてしまう。プレゼンなどであれば、見ている方が恥ずかしくなる…という状態だ。なので、この状態に陥らないようにする必要がある。
今回は、頭が真っ白になる状態を避ける方法について書いてみたい。
目次
頭が真っ白になることがある
強いプレッシャーがかかる場面で、頭が真っ白になることがある。
たとえば、プレゼンやスピーチ、スポーツのシーンでもそういうことがある。その結果、言葉が出なくなったり、(出そうとして)シドロモドロになったり、表情が引きつったり、震えたり…ということになる。スポーツのシーンでは、身体が硬くなりパフォーマンスが著しく落ちてしまう。
こんな人がそうなりやすい
たとえば、失敗してはいけない、間違ってはいけない…と強く思う人だ。
その裏には、カッコよく見られたい、自分の評価を落としたくない、失敗すると恥ずかしい…という気持ちがあるのだが、そう思えば思うほど、自分に対し強くストレスをかけてしまう。そのストレスの値が閾値を超えてしまうと、不具合が生じる(頭が真っ白になる)、ということだ。
内向的な人も刺激に敏感なので、ストレスを高めやすくそうなりやすい。
避ける方法は…
あがりに対する認知を変える
頭が真っ白になる状態を避ける方法だが、まず、あがりに対する認知を変えたい。
そうなりやすい人は、「あがったら困る」と思っている。そして、「あがってはいけない、あがらないように…」と考える。これがそもそも間違いだ。皮肉なことに、「あがってはいけない」と思えば思うほどあがってしまうのだ。
自然に湧き上がってくるものを、強引に上から押さえつけようとしてもダメだ。
あがってOKとする
あがりに対する認知の変え方だが、たとえば「あがってOK」とする。
緊張する場面であがるのは、人として当然の反応だ。感受性によりあがり方は違うが、あがること自体は同じだ。いやいや、自分は人よりも強くあがるので困るのだ…という場合でも、自分のような感受性の強いタイプが人より強くあがるのは、自然かつ当然のことだ…と思えばいい。
あがる機会を得た…と思う
あがる貴重なチャンスを得た、と考えてもいい。
あがりに耐性をつけようと思えば(頭が真っ白になる手前で適切に抑えようと思えば)、あがる機会を持たなければいけない。
あがる機会を持ち実際にあがってしまうことで、少しずつ耐性がついていく。失敗はその過程で必要なものになる。なので、あがって失敗…は、今の自分にとって必要なものだと考えればいい。
貴重なあがるチャンスを将来のために活用しよう…と思えばいいだろう。
結果を考えない
頭が真っ白になりやすい人は、結果を考えて不安になると思う。
プレゼンやスピーチであれば、話す内容を忘れる、かむ、言い間違いをする、あたふたする、失敗して恥をかく、自分の評価が落ちる…と、ネガティブな結果を考えて不安になる。
結果というものは、あとからついてくるものだ。
なので、結果を考える必要はない。そのかわり、準備をしっかりやる。本番を想定したリハーサルを何度も行えばいい。そうすれば、結果は自ずとついてくるのだ。かんだり言い間違いをしたときは、落ち着いて言い直したり訂正すればいい。プロのアナウンサーでもよくやっていることだ。
ドキドキをワクワクに変換する
緊張によるドキドキは、ワクワクに変換すればいい。
自分を少しだけだましてみることです。心臓がドキドキしてきたら、『緊張してきた』と思うところを、『ドキドキしてきた。ワクワクしてきた』と言い換えてみてください。実際、あなたの身に起きているのは同じことです。それを緊張ととらえるのか興奮ととらえるかは、“自分次第”なんですよ
出典:緊張で「頭が真っ白」ってどういう状態? 精神科医・ゆうきゆう先生に聞いた
専門家によると、ドキドキもワクワクも「身に起きているのは同じこと」らしい。
そうであれば、あとは認知の問題だ。緊張でドキドキしてきたら、悟空のように「おらワクワクしてきたぞ~」と思えばいい。自分で意図して変換しているとわかっていても、効果はあると思う。
自分比でベストを目指す
頭が真っ白になりやすい人は、自分比でベストを目指せばいいだろう。
このタイプの人は、他人と自分を比較する傾向がある。優秀な他人と比べて、自分は劣っている…としがちだ。
この際、他人のことはどうでもいい。あの人より自分の方があがっているとか、そういうこともどうでもいい。自分が今できること、すべきことに集中したい。そうすれば、他人の自分に対する目や評価というものも気にならなくなる。ある意味、開き直った状態になることができるのだ。
※開き直った状態は、かなり強い状態になる。
演じてみる
演じてみる、という方法もある。
女優のミシェル・ファイファーが、演じることで解放される、と述べている。
彼女は内向型の女優だが、演じている間は(責任を取らなくていいので)解放される、と述べている。そして、警戒心の強い本当の自分に戻ることがむずかしい…と続けている。
この話は、結構なヒントになると思う。
プレゼンやスピーチであれば、手本になる誰かをイメージして、その人を演じてみる。
好きなドラマなどでそういうシーンがあれば、そのシーンをイメージしてもいいだろう。そうすることで、気持ちが楽になるだろう。演じることで、嫌な緊張から解放されるかもしれない。
頭が真っ白になる状態を避ける - サマリー
まとめ
今回は、頭が真っ白になる状態を避ける方法について書いてみた。
今回の記事で書いたのは、1)あがりに対する認知を変える、2)結果を考えない、3)ドキドキをワクワクに変換する、4)自分比でベストを目指す、5)演じてみる、の5つだ。
頭が真っ白になる状態に陥ることで、パフォーマンスが著しく落ちる。
これはとても困る。こういうことが何度かあると、他者に不当に評価されることにもなりかねない。何より、自分が機能不全に陥り、物事に正しく対処できなくなる、ということが痛い。
まずは、あがりに対する認知を変えたい。
あがってOKだし、あがる貴重な機会を得た、と思えばいい。そうあがる機会というものはない。せっかくの貴重な機会なのだから、自分の成長のために活用しよう…という考え方がいい。
今回の記事:「頭が真っ白になる状態を避ける方法」