不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

人間関係が不器用…傷つきやすくめんどくさい人はこうする

人間関係が苦手で傷つきやすい…という人がいると思う。

そんな人は、自分のことを不器用でめんどくさい人だな…と思っている。

このタイプの人は、なんとなく生きづらさを感じており、今より人間関係を楽にしたい、楽になる方法はないか…と思っているはずだ。結論を言えば、自分の認知や言動を変えることで、人間関係を改善し楽にすることは十分可能だ。

今回は、不器用な人が人間関係を今より楽にする方法について書いてみたい。

目次

 

人に敬意を払いたい

敬意は重要な意味を持つ

人間関係が苦手な不器用な人

まず、誰に対しても敬意を払う…ということを心がけたい。

こちらが相手に対し敬意を払っているにもかかわらず、相手が自分に対し敬意を払わない…と感じると、誰しもイラッとするものだ。人間関係において「敬意」は、重要な意味を持つ。

たとえば、あいさつをしたのに、あいさつを返さないとか、こちらが話しかけているのに、半分無視したような態度をとる、普段は(半ば無視するような形で)コミュニケーションを取ろうとしないのに、文句があるときだけ言ってくる…そんな人には、かなりイラッとするものだ。

敬意の交換により成立!

良好な人間関係というのは、お互いの敬意の交換により成立するものだ

なので、敬意の交換が成立しなければ、良好な人間関係を築くことができない。

人の好き嫌いが激しく、好きな人には敬意を払うが、そうでない人には敬意を払わないとか、自分に良くしてくれた人にのみ敬意を払う…という姿勢では、人間関係が上手くいかないだろう。

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人にはやさしい気持ちを

敬意を払うということは、何か特別なことをすることではない。

コミュニケーションにおけるマナーをキチンと守れば、それでいいのだ。

まずは、どんな相手にも「敬意を持ち丁寧に接する」という気持ちを持っていれば、それでいいだろう。さらに、「やさしい気持ちを持って接する」ということがあれば、なおいいだろう。

たとえば、子供たちの通学時間に道を歩いていると、保護者の方が横断歩道などで立ち、子供たちを見守っている。彼らを(大人にとっては不要な存在なので)「いらんし邪魔だな…」と思う人がいれば、「子供たちのために(社会のために)頑張っているな…」と思う人もいるだろう。

要は、前者ではなく後者になりましょう…ということだ。

 

人に寛容になりたい

他人に寛容になればいい

人や物事に対して、寛容になりたい。

反応的な人であれば、「どうしてあの人は、あのような振る舞いをするのだろう…」と気になる。その振る舞いが気に入らなければ、「やめてほしい」と思う。自分がそう振舞いたくても振舞えない…という嫉妬の感情からそう思うこともある
出典:自分らしく生きるにはどうすればいいのか

「どうしてあの人は、あのような言動をするのか」と思うことがないだろうか。

たとえば、自己顕示欲の強い人を見れば、「うざいな~」、「目立ちたくて仕方がないんだねw」と思い、その人の言動を批判したくなる。そこには、自分がそう振舞いたくても振舞えない…という嫉妬の感情があることも多いのだが、(それはともかく)自分がそう思うということは、反応的になっている…ということだ。

※反応的になると、他人に振り回される人生になる。

自分の原則を中心にする

反応的になると、人や物事に対して寛容になることができない

なので、他人の振る舞いではなく、自分の原則を中心にしてものを考える…とする。

たとえば、「自分の歩みや成長に集中する」という原則を中心にものを考えれば、他人の言動については、(自分に害がない限り)それほど気にならなくなるものだ。他人に振り回されることがなくなる、ということだ。

自分が歩むべき道を淡々と前に進むことができるようになるためだ。

 

一致できる点を見る

違いを見るとイライラ…

他人とは、一致できる点を見た方がいいだろう。

他人との違いを見ると、「どうしてこうなのか」、「なぜそうなるのか」とイライラする。

自分は自分の利害で動いており、相手は相手の利害で動いていることを考えると、違いがあるのは当たり前のことだ。その違いに目くじらを立てると、イライラが募り、人間関係が悪くなりがちになる。

※自分がイラつくと、人間関係が悪くなり自分が苦しむ…と思っていた方がいい。

合意できる点を見つける

実は、(その気になれば)誰とでも一致点を見つけることができる。

たとえば、本当に嫌いで全く反りが合わない相手でも、(お互いに)関係を切ることができないのであれば、「これ以上関係を悪くしない」という点で考えが合うかもしれない。

また、「お互いできるだけ近寄らないようにする…」という点でも考えが一致するだろう(笑)。そういうことで、あの人とも合意できたな…と、勝手に思っていればいいのだ。

とにかく違いに目くじらを立てるアプローチよりも、(都合よくでいい)一致できる点を見るアプローチの方が生産的だし、人間関係を良い方向に進めやすいということがある。

 

不毛な争いをしない

小さい利益に固執しない

不毛な争いをしても、いいことがない。

赤の他人同士がささいなことから口論になり、事件にまで発展する…ということがある。

これほど極端ではなくても、人間関係においてこの種のことはあることだ。自分本位で自分の利益に執着する人は、自分の利益が少しでも侵される…と感じると、カッとなり腹を立てる。

※利益には、不要なプライドなども含まれる。

譲れば自分の利益になる

だが、相手に譲った方がいい…という場合も普通にあることだ。

相手が大事に思っていることで、自分がさほど大事に思っていないことであれば、相手に譲ればいいのだ

他人が自分の利益を1ミリでも侵害することを許さない…とピリピリしていれば、争いごとが多くなり人間関係は悪くなる。人間関係は持ちつ持たれつなので、譲ることが自分の不利益になるとは限らないのだ(上手く譲れば、人間関係の利点を生かすことができるため、自分の利益になる)。

不毛な争いは、身体に悪い(自分の利益を毀損する)ということも知っておきたい。

 

わざわざ口にしない

不必要なことを言わない

事実であっても、言う必要のないことを、わざわざ口にする必要はない。

では、言う必要のないことは何か…ということだが、

たとえば、「忙しい」や「めんどくさい…」などのネガティブワードであったり、相手を批判したり責めるような言葉であったり、相手の気分を害したり、相手を傷つけたりするような言葉のことだ。

※相手を傷つけることで、おもしろがったり、相手にマウントしようとしたり、自分のストレスを発散しようとすることは、人間関係の点から言えば最悪の行為になる。人としても問題になる。

攻撃・揶揄などをしない

相手の痛いところを突くようなことや、揶揄するようなことも言わない方がいい

たとえば、相手のコンプレックスを刺激するようなことを言うと、相手に嫌われたり恨まれたり…ということになる。

相手に自分の意に沿わない言動があるとき、

批判の意味を込めてそうしがちになるのだが、これは先に述べたように、反応的な態度だ。反応的な態度をとっていれば、言う必要のないことを言ってしまうことがあるので注意が必要だ。

 

感謝の気持ちを表す

ありがとうと言ってみる

感謝の気持ちを、積極的に表現したい。

一流の人は臆せず「ありがとう」と言うそうだ。「どうも」や「すみません」を選択しないようだ。自分に自信があるからだろうか(「すみません」は、やや萎縮した感じがある)。それとも、「ありがとう」が相手の承認欲求を満たす、マジックワードだと知っているからだろうか
出典:一流と呼ばれる人のコミュニケーション術

一流の人は、「ありがとう」と言うそうだ。

相手に感謝の気持ちを表現する場合、日本語では、「どうも…」、「すみません」、「ありがとう」の三択になる。そして、わたしたちは(慣習的に)「すみません」を選択しがちになる。

「ありがとう」では、相手との距離が近くなり不適切では…という感覚がある。

だが、「すみません」よりは「ありがとうございます」の方がいい

言われる立場で考えてみるとわかると思うが、後者の方がより感謝されている…という気分になるのだ(なんとなくうれしくなる)。そうであれば、「ありがとうございます」を使えばいい。

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当然を感謝に置き換える

そもそも感謝の気持ちをあまり伝えない…という人も多いだろう。

そうしてもらって当然だと思っているか、感謝の気持ちを伝えることが苦手だ…ということなのだろう。

感謝できない心理は:ありがとうを言わない心理6つ|なぜ感謝しないのか

前者であれば、「当然」を「感謝」に置き換える作業が必要だ。後者であれば、少しずつそうできるように努力を重ねるしかない。感謝の気持ちを表現しないと損だ…ぐらいに思えばいいだろう。

 

人間関係が不器用… - サマリー

まとめ

今回は、不器用で傷つきやすくめんどくさい人が、人間関係を楽にする方法について書いてみた。

今回の記事で述べたのは、

1)誰に対しても敬意を払う、2)寛容になる、3)相手と一致できる点を見る、4)不毛な争いをしない、5)言う必要のないことは言わない、6)感謝の気持ちを表現する、の6つだ。

これらのことをすべてある程度のレベルでできれば、立派な大人だ…ということになるのだろう。そして、人間関係も良好になるだろう。※人間関係における不器用さも、なくなるだろう。

人は(時間の経過とともに)成長するものだから、自分の失敗や他人の言説から学び、これまでできなかったことが、できるようになる…ということがよくある。ただし、すぐにできるようにはならないので、改善するポイントを意識しながら、日々実践(努力)を続けていくしかない。

そうすれば、いつの日か「気が付いたらできていた」ということになるだろう。

今回の記事:「人間関係が不器用…傷つきやすくめんどくさい人はこうする」